2025年3月15日土曜日

構造フレームのトリセツ~鉄骨編

前回に引き続き鉄骨構造フレームのTipsです。(中にはRCにも適用できるTipsもあります。)

勾配屋根の梁とブレース

構造フレームは特殊な線基準ファミリです。線基準ファミリには作業面が必要です。勾配屋根の梁やブレースを作成する場合はまず「名前のついた参照面」を作成して、これを作業面として構造フレームを配置しましょう。

勾配屋根のフレーミング方法は?

 まず水勾配に平行な断面ビューを作成して、鉄骨天端を示す参照面を作成します。例えば折板の下端などがよいでしょう。次に参照面に名前を付けます。例として「鉄骨天端」としてみます。

参照面に名前を付ける

そして屋根伏の平面ビューを開き、構造タブ>梁、オプションバーで配置面を参照面:鉄骨天端として、

オプションバーで名前の付いた参照面を配置面に設定

いつも通りに構造フレームを配置します。
参照面に構造フレームが作成される

梁天端のオフセットはZオフセットの値を調整してください。

大梁を50mm下げた例

構造フレームを鉛直に保つ

作業面に勾配がついていると構造フレームを作業面に対して垂直に配置されます。

向きが標準だと作業面に垂直に配置される

構造フレームを鉛直に保つ場合はパラメータ「向き」で水平を選択します。

向きを水平にすると鉛直に配置

アタッチ解除

構造フレームは作成時には作業面に「アタッチ」されています。そのため作業面を移動すると作業面との相対距離を保ったまま移動します。アタッチされている構造フレームのプロパティには「作業面」のプロパティがあります。

アタッチされている構造フレームには作業面がある

作業面とは関係なく位置を維持したい場合は右クリックして「面からアタッチ解除」を選択します。

右クリック>アタッチ解除

すると作業面のプロパティはなくなります。

作業面プロパティはなくなる
再びアタッチするには修正|構造フレームタブ>作業面パネル>作業面を編集 でレベルまたは名前の付いた作業面を選択します。


カットバックと延長

鉄骨の構造フレームには始終端の「接合部カットバック」と「延長」のパラメータがあります。構造フレームと構造柱が結合している場合は「接合部カットバック」で始終端の位置を調整します。これは◀▶でドラッグすることと同じです。


構造フレームの端部の●を右クリックして[結合を禁止]を選択すると結合が解除されます。


その場合、「延長」で始終端の位置を調整します。

勾配梁と水平梁で異なるタグを配置したい

勾配の付いた梁と水平の梁で異なるタグを配置することができます。

  1. 勾配用と水平用のタグを作成してプロジェクトにロードします。
  2. 注釈タブ>タグパネル>梁注釈
  3. ダイアログボックスで水平と勾配のタブで適切なタグを設定します。
    梁の注釈:伏図の水平梁
    梁の注釈:伏図の傾斜梁
    OKでタグが水平梁と傾斜梁に異なるタグが配置されます。
    水平梁と傾斜梁で異なるタグを配置できる

構造フレーム同士の結合を留め継ぎにしたい

構造フレーム同士が端部で結合されている場合、結合の勝ち負けを設定できます。

修正タブ>ジオメトリパネル>梁接合/柱接合をクリックすると、調整可能な梁の端部に矢印が表示されます。
矢印をクリックすると勝ち負け、留め継ぎへの変更ができます。


小梁を大梁のウエブにぶつけたい

普通に小梁を配置すると、梁のフランジの範囲でトリムされます。

小梁を選択して、修正|構造フレームタブ>接合ツール>参照を変更 を使えば小梁端部ををウエブ表面に移動することができます。

構造柱に斜めに取りつく構造フレームの端部を斜めに切り落としたい

構造柱と構造フレームが次のような関係にあるとき
構造柱に構造フレームが斜めに取りついている

構造柱と構造フレームを選択し、 鉄骨タブ>パラメトリックの切断▼>のこぎり切断-フランジ を選択すると構造フレームを斜めに切断できます。
この時注意することは、構造フレームのパラメータから「始終端カットバック」と「始終端延長」のパラメータがなくなってしまうことです。
つまり、一般的なモデリングの領域を離れて鉄骨加工モデリングになってきていますので、構造フレームの反対側にも同様の処置が必要になります。
寸法の調整は、作成されたサブ接合を選択して、パラメータを修正します。
サブ接合のダイアログボックス