根拠の視覚化
Roombookには仕上数量がどのように拾われたのかを視覚化し、修正する手段が提供されています。今回は少し複雑な部屋を作成してその手順を確認します。
天井段差がある部屋
次のモデルのように、天井の隅に梁型がある部屋の仕上はどのように拾われるのかを見ていきましょう。
Quantificationタブ>Roombook Extensionパネル>Surface Materials▼>Apply Surface Material to Room で「部屋A」にHabitable Room-Carpetを割り当てます。
次にQuantificationタブ>Roombook Extensionパネル>Calculate Room Quantitiesをクリックし、Caliculateボタンをクリックします。すると[Calculate]ボタンの右隣の[View/Edit Results...]ボタンが押せるようになるので、クリックします。
すると次のようなダイアログボックスが表示されます。
では、どのように仕上面を認識しているのか、壁を例に確認してみましょう。まず、Roomsグループの[+](Expand All)で部屋の各面を展開します。
ここからわかることは、壁TopRail1からは1つの面Top Rail Face 1のみが抽出されているということです。しかしこれでは天井裏(梁型)の部分も面積に加算されてしまっています。一見上下二つの面に分かれているようですが、二つのループを持つ一つの面として面積が算出されます。これはちょっと気になりますよね。。。。
面を分割する
Roombookは要素の「面」に着目したアプリケーションです。「要素の面ごとに拾う」という仕組みなので、壁面をあらかじめ天井面で分割(Split)しておくと、それぞれの面で拾ってくれます。
Roombookの拾い方について
今回見てきたようにRoombookは単純な段差のない天井をもつ部屋であれば効果は高いのですが、梁型などの天井段差も忠実に算出しようとすると、こうした調整が必要になります。
Roombookの算出自体はとても高速なので、あとはこうした誤差をどう判断するかです。