仕上セットを自作する
前回は部屋ごとに床壁天井の仕上セットを割り当てて数量を拾いました。今回はこのセットを自作してみます。事務室の仕上を想定し床壁天井の下地と仕上として、次のような組み合わせを作ってみましょう。
手順は
- 下地と仕上のマテリアルの作成
- 仕上セット(Roombook Materialsファミリのタイプ)を作成
の2ステップです。
Surface Material
- Quantification タブ>Roombook Extension パネル>Surface Materials▼>Edit surface Material をクリック
- 次のようなダイアログボックスが表示されます。
- Wall Surface
- Floor Surface
- Ceiling Surface
- Room Circumference(幅木や腰壁)
の各仕上を設定できます。
Material Source
グループの Material Sourceは[ByElement]または[Custom]を選択します。
- ByElement:モデルからマテリアルを取得する
- Custon:モデルのマテリアルは無視して、Materialで指定する。
次のようなダイアログボックスが表示されます。
このダイアログボックスでは、いわゆる「下地」「仕上」を複層構造として指定できます。左のマテリアルのリストから[>>]ボタンで下地と仕上の組み合わせを作成します。この例では「石膏ボード下地に壁紙」を表現しています。
このダイアログボックスでは、いわゆる「下地」「仕上」を複層構造として指定できます。左のマテリアルのリストから[>>]ボタンで下地と仕上の組み合わせを作成します。この例では「石膏ボード下地に壁紙」を表現しています。
新しい仕上セットを作るには?
独自の仕上セットを作るには、まずは必要なマテリアル(管理タブ>設定パネル>マテリアル)を登録したうえで、Quantification タブ>Roombook Extension パネル>Surface Materials▼>Edit surface Material をクリックし、Duplicate the typeボタンを押します。
Duplicateダイアログで名前を設定してOK
仕上セットの設定を他のプロジェクトに転送するには?
作成した仕上セットはファミリに登録されています。プロジェクトブラウザ>ファミリ>注釈記号>Roombook Materials を名前を付けて保存します。名前は何でも構いません。
- プロジェクトブラウザ>ファミリ>注釈記号>Roombook Materials を右クリック>保存
- 任意の名前を付けて任意の位置に保存
- ここでは仮にMy Roombook Materials としてデスクトップに保存します。
- 別のプロジェクトを作成または開く
- Quantification タブ>Roombook Extension パネル>Surface Materials▼>Edit surface Material をクリック
- Load...ボタンをクリックし、2で保存したファイル(My Roombook Materials)を選択
- FamilyがMy Roombook Materialsになる。
このように注釈ファミリを保存して、ロードすることであらゆるプロジェクトに仕上セットを転送することができます。