RoomBookをインストールしよう
改めてRoomBookを少し詳しく取り上げてみます。Roombook/Areabook/Buildingbookはユーザーアカウントのmanage.autodesk.comでRevitの拡張機能としてダウンロード&インストール可能です。
Revitの拡張機能 |
Roombook/Areabook/Buildingbookをダウンロード |
Roombookで何ができるのか
Roombookは「内装数量拾い」のためのツールです。まずは簡単なモデルを作成して、どんなふうに拾えるのか試してみましょう。
簡略な数量算出の手順
建築テンプレートを使ってプロジェクトを新規作成し、次のような二つ部屋を作成します。使用する要素タイプや部屋の広さは任意ですが、床をFL+0、天井を 部屋AはFL+2600、部屋BはFL+2800で作成しておきます。
数量算出の方法は
- ByRoom
- ByElement
の二つの方法があります。
ByRoomは部屋単位で床壁天井の仕上のセットを割り当てて数量を求めます。
ByElementは床壁天井の要素がもつマテリアルの数量を拾います。
まずは簡単にByRoomで求めてみます。
- Quantificationタブ>Roombook Extensionパネル>Surface Materials▼>Apply Surface Material to Rooms
- 作成した部屋のリストが表示されます。
- Material Typeの列で、下の図のようにそれぞれの部屋にHabitable Room-Carpetd、Kitchenを割り当てます。
- OK
数量を算出する
- Quantificationタブ>Roombook Extensionパネル>Calculate Room Quantities
- ダイアログボックスが開きます。細かな設定は後ほど説明しますが、まずは規定値のまま使用してみましょう。
- Export Format : MS Excel
- Export Template : ENU_Roombook_international_Standard.xlt
- であることだけ確認して[Calculate]ボタンを押します。
- 計算が終わると、平面ビュー上に数字のタグが表示されます。続いて[Export]ボタンを押してください。
- Excelが立上り、計算結果が表示されます。
Excelに結果が出力される - OKでダイアログボックスを閉じます。
どのように拾ったのか?
ワークシート:Wall_Surfacesを見てみましょう。部屋Aと部屋Bのそれぞれの内訳が表示されています。注目ポイントは
- Surface Material列には仕上が表示されています。この仕上は「部屋に仕上を割り当てる」のステップで指定した仕上です。ちゃんと複層構造で計上されています。例えばWallPaperとPlaster(壁紙と石膏ボード)の組み合わせで拾ってますねー。
- ID列はこの行がどの部分なのかを示しています。平面図に表示された番号はこのIDです。
- +/-列で-の部分に注目してください。これは壁から差し引く開口部を示しています。
- マテリアルごとに面積がまとめられています。
次回:仕上セットを設定する
ByRoomの仕上セットは自作することができます。次回は仕上セットの自作の方法を説明します。