窓枠ファミリに障子ファミリをネストしたら?
ファミリにファミリを挿入することを「ネストする」といいます。ネストされたファミリはプロジェクトではどのように表示されるでしょうか?窓を
- 枠と障子を一つのファミリで作成した場合
- 枠ファミリに障子ファミリをネストした場合
で調べてみましょう。
枠と障子を一つのファミリで作成した場合
次の図のように2段の連窓の平面図上での表示はどのようになるでしょうか?
下段:引違窓 上段:FIX窓 |
ビュー範囲の断面位置がFL+1000のときには引違窓として、FL+2000の時にはFIX窓として表示されてほしいと思うでしょう。
ところが窓ファミリの表示はファミリエディタで最後に編集した平面図の表示と同じになります。つまり+1000であろうが+2000であろうが表示は同じになります。
断面:+1000 |
断面:+2000 |
この最後に表示した平面図を「ファミリのプレカット」といいます。いくつかのファミリではプレカットを表示するのか、断面位置に従って表示を変えるのかを指定できますが、窓では、演算処理への負荷を考慮して強制的にプレカットを表示するようになっています。
障子をネストするとどうなるか?
次に、引違窓とFIX窓を別ファミリとして作成して、窓枠だけのファミリにネストした場合はどうなるでしょうか?
障子のファミリを枠のファミリにネストする |
障子のファミリを窓カテゴリで作成して、窓枠のみのファミリに挿入して窓ファミリを作成しプロジェクトに配置して、平面ビューのビュー範囲の断面のオフセットの値を変えてみます。
このように障子をネストした場合は、断面位置にある障子ファミリそれぞれの平面の表示表現になります。
FL+1000 |
このように障子をネストした場合は、断面位置にある障子ファミリそれぞれの平面の表示表現になります。
障子ファミリを窓カテゴリで作成したので、引違窓、FIX窓それぞれの「ファミリプレカット」が表示されるようになりました。
ネストされたファミリは表示においてはあたかも独立したファミリのごとく描画されるということになります。