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2024年10月5日土曜日

注釈の向きを維持

注釈の向きを維持とは?

ファミリパラメータ「注釈の向きを維持」は、「ネストした注釈記号を平面・天井伏ビューにおいて必ず表示する」という機能です。この機能は一般的には電気器具ファミリ(たとえばコンセント)など、面基準ファミリを壁に配置して、平面図に記号を表示するときなどに使用しますが、今回は建築への応用として非常用進入口のファミリを作成してみましょう。

非常用進入口のファミリを作ってみよう

注釈記号ファミリの準備

  1. 「一般注釈(メートル単位).rft」で新規にファミリ作成を開始します。
  2. 作成タブ>塗り潰し領域
    1. タイプ編集をクリック
    2. 名前変更をクリックし、名前を「非常用進入口」に
    3. 前景の塗り潰しパターンを<塗り潰し>
    4. 前景のパターンの色を赤
    5. OK
  3. サブカテゴリパネルより<非表示>を選択
  4. 次の図のように2mm(寸法は縮尺にかかわらず印刷時の長さ)程度の正三角形を作成
  5. モードパネル>✔
    2mmの正三角形

  6. 一般注釈_非常用進入口.rfaとして保存

面ホストでサインを作成

  1. 「一般モデル(メートル単位)、面付き.rft」で新規のファミリ作成を開始
    • 非常用進入口のサイン(シール)はガラス面に張り付けるので、面ホストが便利です。
  2. 管理タブ>オブジェクトスタイル
    1. サブカテゴリ「非常用進入口」を作成
    2. 色を赤に設定してOK
  3. 作成タブ>フォームパネル>押し出し
    1. 次の図のように一辺200mmの正三角形をスケッチ
      一辺200mmの正三角形

    2. モードパネル>✔
  4. 作成したフォームを選択しプロパティウィンドウで
    1. 押出終端:5
    2. 押出始端:0
    3. 表示グラフィックの上書きで次の図のように設定
      これにより3Dビューと立面図のみで表示

    4. マテリアルの関連付けボタンをクリックし、パラメータ「マテリアル」を新規に作成する。
    5. サブカテゴリを「非常用進入口」に設定
  5. 作成タブ>プロパティパネル>ファミリタイプ
    1. マテリアルの<カテゴリ別>をクリックし、[...]をクリックし、マテリアルブラウザを開く
    2. 新しいマテリアルを作成ボタンをクリック

    3. アイデンティティタブをクリック
      1. 名前を「非常用進入口」に
    4. グラフィックスパネルをクリック
      1. シェーディングの色を赤
      2. サーフェスパターン>前景>パターン:<塗り潰し>
      3. サーフェスパターン>前景>色:赤

    5. 外観タブ>このアセットを置き換えます

    6. アセットブラウザで 外観ライブラリ>その他>ベースマテリアル>ベースマテリアル - 不透明 をダブルクリックしマテリアルブラウザに表示
    7. アセットブラウザを閉じる
    8. 外観タブ>このアセットを複製します

    9. 情報>名前:非常用進入口
    10. パラメータ>色:赤

    11. OK
  6. 非常用新入口マーク.rfaで保存

注釈記号をネストする

  1. 基準レベルのビューを開く
  2. 挿入タブ>ライブラリからロード>ファミリロード
    1. 一般注釈_非常用進入口.rfaを選択
  3. 注釈タブ>詳細パネル>記号
    1. タイプセレクタで、一般注釈_非常用進入口が選択されていることを確認
    2. たての参照面 中心(左右)上に配置

  4. ファミリパラメータ「注釈の向きを維持」に✔

  5. 上書き保存

プロジェクトで使用してみる

任意のプロジェクトを開き、作成した「非常用新入口マーク.rfa」をロードします。
  1. 作成タブ>構築パネル>コンポーネント
  2. 任意の窓のガラス面をマウスオーバーする
    1. スペースバーを何度か押して、▼マークの向きを変更する
    2. 正しい向きになったらクリックして配置
      スペースバーで向きを調整する


  3. 平面図を開いて記号が表示されていることを確認する

このファミリは一般モデルで作成したので、ビュー範囲のメイン範囲内にあれば平面図に描画されます。