フリーフォームの鉄筋を使ってみよう
矩形の柱であれば、Revitの標準機能で鉄筋を配置できますが、丸柱の場合はフリーフォームの鉄筋ツールを使って主筋を配置します。
練習の準備
- 構造テンプレートでプロジェクトを新規作成
- 挿入タブ>ライブラリからロードパネル>Autodeskファミリをロード
- カテゴリから構造柱を選択し、柱 構造>コンクリート>RC柱 - 円をチェックしてロード
- 構造タブ>構造パネル>柱で配置する
帯筋
帯筋はふつうに配筋ツールで作成できます。
- 構造伏図>レベル2のビューの詳細度を詳細にする
- 構造タブ>鉄筋パネル>鉄筋。注意が表示されたらOK。
- オプションバーまたは鉄筋形状ブラウザで鉄筋形状:31を選択。
- タイプセレクタで、鉄筋棒のタイプD10を選択。
- 修正|鉄筋を配置タブで次のようにセット
- 配置方法パネル>ホストに展開
- 配置面>近方のかぶり参照
- 配置の向き>作業面と平行
- 鉄筋セット>レイアウト:最大間隔、間隔:150mm
- 柱の中心付近をマウスオーバーし、鉄筋がかぶり厚(緑の破線)全体に広がったところでクリックする
- 表示タブ>作成パネル>3Dビューで状況を確認する。
主筋はフリーフォームとして入力
主筋はフリーフォームとして、円筒面に沿って配置します。
- 作業ビューは3Dのままでよい
- 構造タブ>鉄筋パネル>鉄筋
- 平面図や断面図と異なり、3Dビューでは鉄筋の配置方法はフリーフォームに限られます。
- タイプセレクタで鉄筋棒:D25を選択
- 分布タイプが平行であることを確認し、丸柱の円筒面(二つに分かれているので両方)を選択。
二つの半円筒面を選択 - 主筋はこの円筒面(RC柱のサーフェス)にホストされます。
- 次へ>パスを選択し、柱の上面のエッジを二つ選択します。
- このエッジに沿って、鉄筋が並びます。
- 鉄筋セットパネルで、レイアウト:固定値、本数:12と設定
- モードパネル>✔
主筋のサーフェスからの距離を設定
作成直後の主筋は、帯筋同様にかぶり厚に拘束されているため、帯筋と重なっています。帯筋はD10で作成したので、その分内側にオフセットします。- 作成した主筋を選択
- 修正|構造鉄筋タブ>拘束パネル>拘束を編集
- 表示される拘束アイコンの0.0mmをクリックし、表示された編集ボックスに-10mmと設定
- 複数パネル>✔(終了)
伏図で確認
- 作成した主筋を選択
- プロパティウィンドウでビューの表示状態の編集ボタンをクリック
- 構造伏図レベル2 の前面に表示チェックボックスをONにしてOK
- 構造伏図>レベル2をアクティブにする
- 帯筋を選択して、フックのグリップをドラッグして位置を調整
フリーフォームのホストとパス
ホストは面を指定します。指定した面から鉄筋までの距離を指定します。一方パスは鉄筋のレイアウトを規定する線(要素のエッジライン)となります。帯筋も、主筋と同じ鉄筋形状:1で円筒面に沿って配置することができます。
作成した帯筋のプロパティを次のように設定します。
- スタイル:スターラップ/フープ
- 始端のフック:スターラップ/タイフック 135度
- 終端のフック:スターラップ/タイフック 135度
と設定します。
フリーフォーム配筋はこの「ホスト面」と「パス」の理解が重要です。