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2024年9月21日土曜日

フリーフォーム鉄筋~サーフェス分布の場合

面分布の配筋

前回フリーフォーム並行を使って円柱の主筋を配置しました。では次のようなちょっと変わった形のスラブの長辺に平行に配筋するにはどうすればよいでしょう?

こんな床に配筋するには
このような場合は、フリーフォームの「サーフェス」を利用します。実際に使ってみましょう。

長辺に沿った鉄筋

  1. 3Dビューを開く
  2. 構造タブ>鉄筋パネル>鉄筋
    • 警告が出たらOK
  3. タイプセレクタで鉄筋棒のタイプを選択
  4. 修正|フリーフォームの鉄筋を配置タブ>配置方法パネル>フリーフォーム

  5. 分布タイプパネル>サーフェス でスラブの上面①を選択
  6. 次へパネル>開始サーフェス でスラブの側面②を選択
  7. 次へパネル>終了サーフェス でスラブの反対側の側面③を選択

  8. 鉄筋セットパネル>レイアウト:最大間隔、間隔:150mm
  9. モードパネル>✔

分布タイプでサーフェスを選択すると、ホスト面①と開始面②の交差する線とホスト面①と終了面③が交差する線に始終の鉄筋が作成され、その間をレイアウトの設定に従い、ホスト①に沿って作成されます。つまり開始終了面に平行な鉄筋を作成できます。

短編に沿った鉄筋

では、短編方向の配筋はどうすればいいでしょうか?こちらは分布タイプ「並行」を使用します。

  1. 構造タブ>鉄筋パネル>鉄筋
    • 警告が出たらOK
  2. タイプセレクタで鉄筋棒のタイプを選択
  3. 修正|フリーフォームの鉄筋を配置タブ>配置方法パネル>フリーフォーム
  4. 分布タイプパネル>並行 で②①③の面を選択
  5. 次へパネル>パス で④のエッジを選択

  6. モードパネル>✔

①②③をホストとして指定したので逆U形に鉄筋が配置されています。
並行を選択すると、パス(この場合は④)に垂直な方向に鉄筋が配置されます。

2024年9月15日日曜日

丸柱の配筋

フリーフォームの鉄筋を使ってみよう

矩形の柱であれば、Revitの標準機能で鉄筋を配置できますが、丸柱の場合はフリーフォームの鉄筋ツールを使って主筋を配置します。

練習の準備

  1. 構造テンプレートでプロジェクトを新規作成
  2. 挿入タブ>ライブラリからロードパネル>Autodeskファミリをロード
  3. カテゴリから構造柱を選択し、柱 構造>コンクリート>RC柱 - 円をチェックしてロード

  4. 構造タブ>構造パネル>柱で配置する

帯筋

帯筋はふつうに配筋ツールで作成できます。

  1. 構造伏図>レベル2のビューの詳細度を詳細にする
  2. 構造タブ>鉄筋パネル>鉄筋。注意が表示されたらOK。
  3. オプションバーまたは鉄筋形状ブラウザで鉄筋形状:31を選択。
  4. タイプセレクタで、鉄筋棒のタイプD10を選択。
  5. 修正|鉄筋を配置タブで次のようにセット
    1. 配置方法パネル>ホストに展開
    2. 配置面>近方のかぶり参照
    3. 配置の向き>作業面と平行
    4. 鉄筋セット>レイアウト:最大間隔、間隔:150mm

  6. 柱の中心付近をマウスオーバーし、鉄筋がかぶり厚(緑の破線)全体に広がったところでクリックする

  7. 表示タブ>作成パネル>3Dビューで状況を確認する。

主筋はフリーフォームとして入力

主筋はフリーフォームとして、円筒面に沿って配置します。
  1. 作業ビューは3Dのままでよい
  2. 構造タブ>鉄筋パネル>鉄筋
    • 平面図や断面図と異なり、3Dビューでは鉄筋の配置方法はフリーフォームに限られます。
  3. タイプセレクタで鉄筋棒:D25を選択
  4. 分布タイプが平行であることを確認し、丸柱の円筒面(二つに分かれているので両方)を選択。
    二つの半円筒面を選択

    • 主筋はこの円筒面(RC柱のサーフェス)にホストされます。
  5. 次へ>パスを選択し、柱の上面のエッジを二つ選択します。

    • このエッジに沿って、鉄筋が並びます。
  6. 鉄筋セットパネルで、レイアウト:固定値、本数:12と設定
  7. モードパネル>✔

主筋のサーフェスからの距離を設定

作成直後の主筋は、帯筋同様にかぶり厚に拘束されているため、帯筋と重なっています。帯筋はD10で作成したので、その分内側にオフセットします。
  1. 作成した主筋を選択
  2. 修正|構造鉄筋タブ>拘束パネル>拘束を編集
  3. 表示される拘束アイコンの0.0mmをクリックし、表示された編集ボックスに-10mmと設定

  4. 複数パネル>✔(終了)

伏図で確認

  1. 作成した主筋を選択
  2. プロパティウィンドウでビューの表示状態の編集ボタンをクリック
  3. 構造伏図レベル2  の前面に表示チェックボックスをONにしてOK

  4. 構造伏図>レベル2をアクティブにする
  5. 帯筋を選択して、フックのグリップをドラッグして位置を調整

フリーフォームのホストとパス

ホストは面を指定します。指定した面から鉄筋までの距離を指定します。一方パスは鉄筋のレイアウトを規定する線(要素のエッジライン)となります。帯筋も、主筋と同じ鉄筋形状:1で円筒面に沿って配置することができます。
次の図のようにホスト面とパスを設定します。パスが円柱に沿った縦の線であることに注目してください。

鉄筋形状:1を固定間隔150で指定すると次のように帯筋が作成されます。

作成した帯筋のプロパティを次のように設定します。
  • スタイル:スターラップ/フープ
  • 始端のフック:スターラップ/タイフック 135度
  • 終端のフック:スターラップ/タイフック 135度
と設定します。

フリーフォーム配筋はこの「ホスト面」と「パス」の理解が重要です。

2024年9月7日土曜日

ハンチ梁の裏側

ハンチ梁の裏の線

次の図のようなハンチ梁(構造フレーム)の裏側の線(矢印)を

梁の裏の線を隠線表示するには?

平面ビューに表示したい場合があります。

梁の裏側の線も隠線として表示できる!

このように構造フレーム自身の裏側の線を表示するにはファミリプロパティ「隠線として表示」の設定がカギとなります。

隠線として表示

構造フレームのファミリテンプレート(構造フレーム - 梁とブレース(メートル単位).rft)を開きます。プロパティウィンドウにはファミリプロパティが表示されています。

モデルのマテリアルの動作の値をコンクリートまたはプレキャストコンクリートにすると隠線として表示プロパティが現れます。

「モデルのマテリアルの動作」がコンクリート、プレキャストコンクリートだと「隠線として表示」プロパティが現れる

この隠線として表示プロパティは3つの値が選択できます。

  • 他の要素により隠されたエッジ
  • 梁自体により隠されたエッジ
  • すべて

それぞれの振る舞いは次のようになります。

他の要素により隠されたエッジ

他の要素(この場合は床)によって隠されたエッジだけが隠線として表示されている。

梁自体により隠されたエッジ

梁自体により隠されたエッジとは梁の裏側の線のこと

すべて

すべてのエッジが表示されている

詳細はこちらのヘルプに記載されているので参考にしてください。