2024年8月3日土曜日

RC梁のハンチ

ハンチファミリを作るべきだが。。。

RC構造フレームでハンチ梁が必要になった時、本来ならばハンチ形状をもつ構造フレームファミリを作るべきです。しかしながら今回は応急処置的に梁に開口をあけて対応する方法をご紹介します。

構造フレームに開口

まず普通の矩形のRC梁(Autodeskファミリだとコンクリート-長方形梁など)を配置し、断面図や立面図などで表示します。このとき、梁成はハンチ部分を含めた最大の高さにしておきます。

梁を作成し立・断面ビューを開く

  1. 構造タブ>開口部パネル>面をクリック
    開口部パネルの面

  2. 構造フレームをマウスオーバーすると、スケッチ面を表す緑の枠が現れるのでクリックして選択
  3. 修正|開口部の境界を作成タブ>描画パネルで矩形を選択して、形状をスケッチ
    削り取る部分をスケッチ

  4. モードパネル>✔を選択し、形状を確認する
    ハンチ梁の形状

斜めハンチも部分ハンチも思いのままに作成できます。

斜めにもできます

左右も開口部を作成できる

開口部は平面図でスケッチすれば鉛直に梁を削り取ることができます。平面ビューを開き、同様に開口部-面をクリックし、構造フレームをマウスオーバーします。緑色の枠が梁を囲みます。
緑の枠は作業面を表す

この緑色の枠は、スケッチを作成する作業面を表しています。構造フレームを選択して削り取る部分をスケッチします。
開口部をスケッチ
一度に二つのループは許可されていないので、同じ操作を繰り返すと、次のようなハンチも作成可能です。


配筋はできるのか?

ハンチ梁で気になるのが配筋のおさまりです。開口部-面でハンチを作成した場合も、問題なく拘束やかぶり厚を設定して鉄筋を配置することができるので、配筋の検討も十分に可能です。

鉄筋は問題なく配置できる

この方法だと、すべてのハンチ梁をいちいちスケッチしなくてはならないので、あまりお勧めできる方法ではない反面いろいろな形状が作れるので、ワンポイントリリーフ的に使うのであれば便利な機能です。