特定のビューにのみ参照面を表示するには
特定のレベルにのみ表示される参照面を作るには、スコープボックスを割り当てましょう。次のようなレベル1~3(各階高さ3500)のプランの壁芯を参照面で作成し、必要なビューにのみ表示してみましょう。
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レベル1 |
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レベル2 |
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レベル3 |
スコープボックスの作成
各レベルにスコープボックスを作成します。v2024 ではスコープボックスの高さを数値で指定できるようになりました。次の断面図のようにスコープボックス「レベル1」「レベル1-2」「レベル1-3」を作成します。
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3つのスコープボックスを作成する |
- レベル1の平面図を開く
- 表示タブ>作成パネル>スコープボックス
- 2点をクリックして矩形のスコープボックスを作成し、形状ハンドルをドラッグして全体を囲むようにする。
- スコープボックスのプロパティで、高さを階高に、名前を「レベル1」と設定する。
- 作成したスコープボックス「レベル1」を選択
- 修正|スコープボックスタブ>クリップボード>コピー
- 修正|スコープボックスタブ>クリップボード>貼り付け▼>同じ位置に位置合わせ
- 貼り付けたスコープボックスのプロパティで、高さを7500、名前をレベル1-2
- 修正|スコープボックスタブ>クリップボード>貼り付け▼>同じ位置に位置合わせ
- 貼り付けたスコープボックスのプロパティで、高さを10500、名前をレベル1-3
壁芯に参照面を作成
レベル1の平面図を開いて、次の図のように間仕切壁を作成します。
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レベル1で3つの間仕切壁を作成 |
中央と右の間仕切壁をレベル2へコピー、右の間仕切壁をレベル3にコピーします。
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断面図:各レベルに間仕切壁を作成 |
レベル1の平面ビューを開き、各間仕切壁の壁芯に参照面を作成します。
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各間仕切壁の壁芯に参照面を作成 |
このときレベル2、レベル3の平面ビューには、左と中央の参照面が表示されています。
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レベル3の平面ビュー |
レベル1の平面ビューで、左側の参照面を選択し、プロパティウィンドウでスコープボックスに「レベル1」を設定
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参照面のプロパティ「スコープボックス」 |
続いて中央の参照面のスコープボックスを「レベル1-2」に、右の参照面のスコープボックスに「レベル1-3」を割り当てます。スコープボックスを割り当てると、参照面の範囲がスコープボックスに合わせて調整されます。
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参照面の範囲がスコープボックスに合わせて調整される |
これは断面図においても同じです。つまり高さについても修正されます。、
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参照面の高さもスコープボックスに合わせて調整 |
平面ビューの確認
レベル2、レベル3の平面ビューを確認して各参照面の表示状況を確認してください。
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レベル1 |
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レベル2 |
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レベル3 |
ビューの表示
2024以前のバージョンでは高さを数値で指定できないため、表示状態が異なる場合があります。そのような場合はスコープボックスのプロパティ「ビューの表示」を確認してみましょう。スコープボックス「レベル1-2」を選択し、プロパティ「ビューの表示」の編集ボタンをクリックします。
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スコープボックス ビューの表示 |
これは、スコープボックスに関連しているデータム要素(通り芯、レベル、参照面)の各ビューでの表示状況を調整するダイアログボックスです。
自動表示は各ビューでのスコープボックスの規定値の表示状態を示しています。ビューの切断面とスコープボックスが交差していれば表示となりますが、「優先」列で上書きすることができます。強制的に表示したり非表示にする場合は優先列の値を修正してください。