道路
v2024から、地盤は地形ソリッドに変更されました。地形ソリッドを使って様々な外構要素を作る方法を考えてみます。まずは基本のアスファルト舗装道路を作成し、少し勾配もつけてみます。
アスファルト舗装道路と歩道を作ってみよう |
※以下の手順は「建築テンプレート」を使うとマテリアルがそろっていて便利です。
地形ソリッドタイプ
まずは地形ソリッドタイプをそろえます。必要なタイプは
- アスファルト舗装
- 歩道
- 側溝
- 縁石
の4つです。ポイントは1・2・3のタイプは
- 総厚さをそろえる(今回は5000mmに揃えました)
- 最下層の土を変数とする
の二点です。
アスファルト舗装
アスファルト舗装 |
歩道
歩道 |
側溝
側溝 |
縁石 - 60mm
縁石 - 60mm |
地形ソリッドを配置
- 設計GLまたはベンチマークレベルの平面図を開きます。どちらを開くかは、地形ソリッド表面の高さを決定するために便利なレベルにしましょう。
- 次の図のように、道路幅9m、側溝幅500mm、歩道幅3mで地形ソリッドを配置作成します。長さは50mとします。
勾配の計画
この時重要なことは「点ではなく折れ線」を意識する、ということです。どこで地形ソリッドの面を折るかを考えながら、スチレンボードを切り張りする感覚で計画しましょう。
勾配をつける
地形ソリッドの表面に点を追加して勾配をつけます。
縁石
歩道の外側に縁石を幅100mmで作成します。上場の高さは歩道に合わせます。
- マス&外構タブ>外構作成パネル>地形ソリッド
- タイプセレクタで「縁石 - 60mm」を選択
- 歩道の外側(アスファルト舗装側)に幅100mmで縁石を作成
幅100mmで縁石を作成 - 修正|地形ソリッドタブ>形状編集パネル>点を追加 で、縁石の両端(この図では上下)に歩道と同じ高さの点を追加
- 形状に関する警告が表示されますが気にせず点を追加していきます。
- 3Dビューで縁石の形状を確認します。
縁石の形状を確認 - 縁石と側溝を結合しておくとよいでしょう。
縁石と側溝を結合 - 次に歩道の反対側に、歩道の内側に向けて縁石を幅100mmで作成。
歩道の反対側の縁石 - スケッチを終了すると歩道のソリッドと重複している旨の警告が表示されます。
- 修正|地形ソリッドタブ>形状編集パネル>点を追加 で歩道と同じ高さの点を追加
- 3Dビューで縁石の形状を確認します。
- 修正タブ>ジオメトリパネル>切り取り で、歩道→縁石 の順でクリック
- 歩道が縁石で切り取られます。
歩道が縁石で切り取られる
白線
道路の白線は地形ソリッドの起伏に合わせる必要がありますが、これには「サブ区画」が便利です。
- 平面図を開き、アスファルト舗装を選択します。
- 修正|地形ソリッドタブ>地形ソリッドの成形パネル>サブ区画
- プロパティウィンドウで
- マテリアル:塗装 - 白
- サブ区画の厚さ:10mm
- センターライン(車道中央線)をスケッチする
- だいたい長さ5m、幅150mm、間隔5mで作成します。
- こちらの資料が参考になります。
- 車道境界線を幅150mmでスケッチ
車道中央線と車線境界線をスケッチ - モードパネル>✔
地形ソリッドタイプの総厚さを統一したことで、地形ソリッドの下端がそろっていることに注目してください。
このモデリング方法では側溝の長さを求めることはできませんが、お手軽に外構をモデリングできます。一方、インターロッキングやアスファルトや敷砂利の容積や面積はマテリアルから求めることができます。
次回は歩道部分の切り下げや、T字に交わる道路をモデリングしてみます。