2023年10月1日日曜日

パネル集計表テンプレート(2)

各パーツについて

パネル集計表は次の4つのパーツから構成されます。それぞれのパーツには、特定のカテゴリのパラメータの値を表示することができます。

白抜き文字は表示可能なパラメータのカテゴリを示す

回路テーブルは必須項目ですが、その他のパーツは表示非表示を切り替えることができます。各パーツは自由に行列を増減・結合して、パラメータをレイアウトすることができます。

またパラメータの値は一般の集計表と同じく、計算値を表示したり、パラメータを結合して表示することも可能です。


見出し(ヘッダー)

rnd_advanced_sample_project.rvtで具体的に見ていきましょう。
  1. 管理タブ>設定パネル>パネル集計表テンプレート▼>テンプレートを編集
  2. テンプレートタイプ:分岐パネル、パネル構成:二列表示、回路横、テンプレート:Branch Panelを選択し開く
テンプレートの編集画面が開きます。<>で囲まれているセルは、パラメータ名を示しています。

パラメータを追加してみる

パラメータの追加方法は簡単です。
  1. <配線数>の下のセルをクリック
  2. パネル集計表テンプレートを修正タブ>パラメータ>カテゴリを選択で電気設備を選択
  3. パラメータを追加で「レベル」を選択

  4. Wiresの下のセルを選択し、「設置レベル:」と入力
  5. 文字パネルの「フォント」を選択し、太字にチェックしOK
  6. 文字パネルの「水平に位置合わせ▼」から「右」を選択

列を増減する

見出しパーツの列数を増やすには任意のセルを選択して、右に挿入するか左に挿入するかを選ぶだけです。


その他、行の挿入、行のサイズ変更、セルの合成などはリボンパネルに表示されている通りに操作すればよいです。

回路テーブルの編集

回路テーブルの編集は少し注意が必要です。回路テーブル内は二つのパートに分かれています。正確に言うと、新しい行を回路テーブルに追加するとこの回路テーブルのフッターとして電気設備用の行が追加されます。

回路テーブルは二つに分かれている
回路テーブルの行数は、「テンプレートオプションを設定」の「一般設定>表示されるスロット数」で決まるので、電気回路用の行を任意に追加することはできません。

プロジェクトパラメータを追加する

電気回路はシステム要素なので、任意のパラメータを追加するにはプロジェクトパラメータを追加して電気回路の関連付けます。このプロジェクトパラメータをパネル集計表に表示することができます。プロジェクトパラメータは共有パラメータである必要はありません
例えばプロジェクトパラメータ「A」を電気回路に追加した場合、回路テーブルのヘッダーをクリックすると、パラメータ「A」が追加可能になります。

負荷リスト

基本的には負荷分類ごとの情報を表記するのが目的ですが、見出しのように電気設備のパラメータを表示することもできます。
負荷分類ごとの情報を一覧に追加する場合は、先頭行の任意のセルをクリックしてパラメータを追加すれば負荷一覧に追加され

2行目以下のセルをクリックすれば任意のパラメータを単独で追加できます。

まとめ

パネル集計表は名前の通り個別のパネル(=盤)について、電気設備と電気回路のパラメータを混在させて表示できます。またセルには画像を取り込むこともできるので、盤に関する様々な情報を不整合なく効率的に管理できます。
パネル集計表はRevitMEPを使う以上は積極的に活用していくべき機能ですので、従来の図面表現にとらわれることなく、業務での活用を考えてみてください。