パネル集計表テンプレートを編集しよう
パネル集計表テンプレートはプロジェクトまたはプロジェクトテンプレートに含まれています。作成したパネル集計表テンプレートを他のプロジェクトにコピーするには「プロジェクト標準を転送」を使います。
ここではサンプルデータ「rme_advanced_sample_project.rvt」を開いて、編集方法を説明します。まずはテンプレートオプションについてです。
- プロジェクトブラウザ>パネル集計表>LP-2を開く
- 管理タブ>設定パネル>パネル集計表テンプレート▼>パネル集計表テンプレートを管理 をクリック。
- テンプレートタイプ:分岐パネル
- パネル構成:二列表示、回路横
- テンプレート:Branch Panel
- 編集(鉛筆のアイコン)をクリックし、編集画面を表示
一般設定
パーツ
パネル集計表は「見出し」「回路テーブル」「負荷リスト」「フッター」の4つのパーツから構成されます。(余談ですが、見出しとフッターとはなんともアンバランスな訳ですね。このような誤訳がパネル集計表を難しく見せていますが、基本がわかれば集計表よりも簡単です。)
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見出し、回路テーブル、負荷リスト、フッター |
このうち、回路テーブルはマストですが、他の三つのパーツは非表示にすることもできます。この表示/非表示の切り替えは
- パネル集計表テンプレートを修正タブ>テンプレートパネル>テンプレートオプションを設定
- 一般設定>パーツ
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一般設定>パーツ |
見出し、負荷リスト、フッタのチェックボックスをオンオフすることで表示を切り替えることができます。
サイズ
一般設定のサイズセクションではパネル集計表全体の幅と、回路テーブルの行数を設定することができます。
回路テーブルの行数の変更方法は「単極ブレーカの最大数に基づく変数」と「一定値に固定」の二通りの方法があります。前者は対象となるパネル(=盤=電気設備ファミリ)のインスタンスプロパティ「単極ブレーカの最大数」の値と同じ行数が確保されます。このオプションを選択し、LP-2の「単極ブレーカの最大数」を「30」に設定すると、
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単極ブレーカの最大数を30にしてみる |
パネル集計表も30回路が表示可能な行数を表示します。
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30回路表示可能 |
回路テーブル
左側のペインで「回路テーブル」を選択すると、回路テーブルに関する設定ができます。
負荷表示の自動シェーディングの働き
ひとつ前の手順で、LP2の単極ブレーカの最大数を30に変更しました。一般設定のサイズで「一定値に固定」を選択し、行数を42とし、各パネルで回路テーブルの高さが一定になるようにできます。この場合、「負荷表示の自動シェーディング」が意味を持ってきます。
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自動シェーディングオンの場合 |
自動シェーディングをオンにしておくと、指定した回路数以上の行はシェーディングされます。一方、自動シェーディングをオフにすると
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自動シェーディングオフの場合 |
使用不可能な行も、使用可能な行と同様の表示となります。
3相以外のパネルの場合
単相三線などの3相以外のパネルの場合、使用していない相の列をどのように表示するかを設定します。「未使用の相の列を非表示」を選択すると、単相三線の場合はC相は使用していないので、A相とB相の二列表示になります。
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A・B相2列のみ表示 |
「未使用の相の列を表示するが無効」&「負荷表示の自動シェーディング:オフ」の場合、C相の列が表示され、ブランクが表示されます。
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「未使用の相の列を表示するが無効」&「負荷表示の自動シェーディング:オフ」 |
「未使用の相の列を表示するが無効」&「負荷表示の自動シェーディング:オン」の場合、C相の列がシェーディングで表示されます。
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「未使用の相の列を表示するが無効」&「負荷表示の自動シェーディング:オン」 |
負荷一覧(負荷リスト)
負荷一覧は負荷リストとも訳されており統一されていませんが、パネル(盤)に接続されている負荷分類ごとの負荷の合計を表示します。ここではどの負荷分類をどういった順番で表示するのかを指定します。
パネルに接続されている負荷のみ
パネル(盤)に接続されている負荷分類のみを表示します。
負荷分類の一定のセット
次回は各パーツの編集方法について説明します。