回路番号を変更するには
回路番号の変更はパネル集計表で行います。変更するといっても、自由に記号番号をつけれるわけではありません。回路番号はパネルのポールブレーカスロットと関連しているため、どの回路をどのスロットに割り当てるかをパネル集計表で変更します。今回も「rme_advanced_sampleproject.rvt」を開いて確認しましょう。
パネル集計表を開く
- システムブラウザ>ビュー>Design>Power>平面図>Level2 - Power Planを開く
- 2階の右上のスペース「Doctor 68」にあるパネルLP-2を選択
- プロパティで次のように設定します。
- 回路命名規則:標準
- 修正|電気設備タブ>電気パネル>パネル集計表を編集
回路を移動する
回路は自由に位置を変更できます。
- 7:Lighting EDP III 52を選択
- パネル集計表を修正タブ>回路パネル>上へ移動を3回クリックして一番上に移動
- 回路番号が1に変更されます。
- 1:Lighting EDP III 52を選択
- パネル集計表を修正タブ>回路パネル>横切って移動
- 回路が右側に移動し、回路番号は2となります。
- 2:Lighting EDP III 52を選択
- パネル集計表を修正タブ>回路パネル>指定
- 17のセルを選択します
- 選択した先にLighting EDP III 52が移動したことを確認してください。
回路番号はルール通りに割り振られるので、任意の記号番号を付けることはできませんが、番号の変更はパネル集計表上での操作で可能です。
負荷を調整する
このパネルに割り当てられている配電システムは、「480/277 Wye」です。この配電システムをMEP設定▼>電気設定>配電システムで確認すると、この配電システムは3相であることがわかります。
Revitは各層にできるだけ均等に負荷がかかるように調整することができます。パネル集計表にはパネルに設定された配電システムによって、ABCの列が表示されます。たとえば単相三線100/200Vの配電システムが割り当てられると2列表示のパネル集計表は次のようにA相、B相が表示されます。
単相3線の場合 |
単相2線200Vの場合はA相のみとなります。
単相2線の場合 |
パネル集計表の役割
パネル集計表はこのように、回路番号の設定や負荷バランスの調整を行うだけではなく、接続されている負荷を負荷分類ごとに集計するなど、重要な役割を持っています。
このパネル集計表にはいくつかのタイプがあり、それが電気設備ファミリのパーツタイプと密接に関係しています。次回はパネル集計表とパーツタイプについて深堀してみましょう。