自分で設定する命名規則(スキーム)
前回は標準の命名規則について説明しました。さらに、いくつかのパラメータを組み合わせて、自分で命名規則を作ることができます。
サンプルファイルrme_advanced_sample_project.rvtを開いて見ていきましょう。
回路命名規則(スキーム)
管理タブ>設定パネル>MEP設定▼>電気設定 で左側のペインで回路命名規則をクリックします。なお、訳語がばらついていますが、ここでは規則=スキームと解釈してください。
管理>設定>MEP設定>電気設定 |
新しいスキームボタン |
回路命名スキームダイアログボックス |
このダイアログボックスからわかるように、集計表やタグにみられる結合パラメータと同じ仕組みで回路命名規則を作成することができます。使用できるパラメータは回路のパラメータですが、共有パラメータも追加することができます。
スロットのインデックス/回路命名規則のインデックス
スロットのインデックスは盤のポールブレーカの番号です。スペアやスペースに割り当てたブレーカスロットは無視して番号が振られます。次のような回路命名規則を作成し、スロットという名前を付けて保存し、
スロットのインデックスを使用した命名スキーム |
LP-2に割り当てると
作成した「スロット」命名スキームが選択可能になる |
LP-2のパネル集計表では、回路番号は次のように設定されます。
14番19番スロットが欠番に |
スペースが割り当てられているスロットに着目してください。14番と19番スロットは欠番になっています。
一方、回路命名規則のインデックスを使用して次のような命名スキームを作成し
回路命名規則のインデックスを使用したスキームを作成 |
LP-2に割り当てると
LP-2のパネル集計表では、回路番号は次のように設定されます。
1番から18番まで欠番なく、上から順番に番号が割り振られます。この「回路命名規則のインデックス」は、前回説明した標準的な番号付けと同じです。
システムタイプ/パネル/フレーム/定格/極数/負荷の名前/負荷分類の省略形/電圧
これらはいずれも回路のプロパティに同じパラメータがあり、その値を回路名に反映させることができます。たとえば電圧と回路命名規則のインデックスを組み合わせて次のような命名スキームを作成すると
回路番号は次のようになります。
電圧と回路命名規則のインデックスの組み合わせ |
負荷分類の省略形とは
負荷分類に省略形を設定することができます。管理タブ>設定パネル>電気設定▼>負荷分類で、負荷分類だいロアぐボックスを開きます。
負荷分類 |
右側に「省略形」の欄があり、ここに負荷分類を識別する省略記号を設定します。たとえは照明ならば「L」、電力ならば「P」、その他は「O」などとするとよいでしょう。これを利用すると、回路の負荷を回路番号から認識できるようになります。
次のような命名規則を作成し
LP-2に割り当てると、回路番号は次のようになります。