地形ソリッドの練習
地形ソリッドを使って次の図のような斜面の計画地を作りながら、地形ソリッドの取り扱い方を習得しましょう。
過去の記事では舗装を利用して、少々無理をして作成していましたが、地形ソリッドおよび2024 で拡張された切り取りの機能を使えばより簡単に実現できます。
演習1~既存地盤と計画地盤の作成
演習1-1~基本の地形ソリッドを作成
既存地盤として緩やかな斜面を作成します。
- Revit2024を起動し、「建築テンプレート」で新規プロジェクトを作成する。
- 平面図>設計GLのビューを開く
- マス&外構タブ>地形ソリッド>スケッチから作成
- タイプセレクタで「草原地帯-1200mm」を選択
- おおよそ 15m×30mの矩形を描画
- モードパネル>✔
- 3Dビューで作成した地形ソリッドを表示します。
- ビューコントロールバーで、2024から新たに追加された「テクスチャ」を選択
演習1-2~高さの設定
作成した直後の地形ソリッドは平坦なので、これに0mから3mまでの勾配をつけていきます。今回は内部原点=BMとして考えます。
- 平面図>設計GLのビューを開く
- 作成した地形ソリッドを選択
- 修正|地形ソリッドタブ>形状編集パネル>点を追加
- 点を追加パネル>高さ基準を内部原点
- 点を追加パネル>高さの値を500
- 図のようにエッジからエッジに複数の点を作成する
- 点を追加パネル>高さの値を1000
- 図のように点を追加する
- これを繰り返して500ずつ高さを上げながら4500まで追加
- 形状編集パネル>サブ要素を修正
- 右端のコーナーの点を選択し、表示された0をクリックし、5000と入力
- 同様に右下の点も5000に
- 3Dビューで作成した地形ソリッドを表示して形状を確認する
演習1-3~整地
作成した地形ソリッドの構築フェーズを既存に修正し、整地コマンドを使用して計画地盤を作成します。
- 作成した地形ソリッドを選択し、パラメータ「名前」を既存地盤とします。
- 構築フェーズを「既設」に設定。この時点で地盤の表示はグレーになります。
- マス&外構タブ>解析パネル>整地
- 次のダイアログボックスでは上側を選択します。
- 作成した既存地盤の地形ソリッドを選択
- 修正をクリック
- これにより、次のことが起こります。
- 選択した既存の地形ソリッドの解体フェーズが「新しい建設」になる
- 既存地盤と同じ地形ソリッドが作成され、構築フェーズが「新しい建設」「解体フェーズ」が「なし」に設定される。
- 現在のビューの名前を「既存地盤」としフェーズフィルタを完全表示、フェーズを既設に設定
- このビューを複製し、名前を「計画地盤」、フェーズを「新しい建設」に設定
- 表示されている地形ソリッドを選択して、名前を「計画地盤」に変更。切土盛土関連のプロパティが表示されていることを確認する。
これで準備完了です。次回はこの計画地盤に盛土・切土を行って平たんな地面を作成し、手見ましょう。