外構設定はどこへ?
Revit2024では外構設定は廃止されました。外構設定の「等高線」「断面グラフィックス」「プロパティ(敷地境界線)データ」の三つの機能は、
- 等高線・断面グラフィックス→地形ソリッドのタイプパラメータ
- プロパティデーター>敷地境界線データコマンド
となりました。
外構設定の各機能の振り分け先 |
等高線
地形ソリッドのタイププロパティの等高線表示プロパティの編集ボタンをクリックすると、次のようなダイアログボックスが表示されます。機能は今までと同じですが、指定した等高線ごとに表示非表示を切り替えられるようになっています。
等高線の間隔を指定する |
このように等高線の間隔はタイプごとに指定することができます。
等高線を表示した地形ソリッド |
等高線ラベル設定 |
【注意】
地形ソリッドを新規作成するときは、いくつかの基準を指定して相対的に数値を設定できましたが、表示される等高線は内部基準点からの標高となります。やはりベンチマークの高さと内部基準点の高さを一致させておいたほうが便利そうですね。
断面グラフィックス
断面グラフィックスはサーフェスであった地盤面が切断された(断面図で表示された)場合に疑似的にマテリアルを付ける機能でした。地形ソリッドではこのような工夫は必要なく、マテリアルを各レイヤに設定します。
次の図は、建築テンプレートに含まれる地形ソリッドタイプ「草原地帯-1200mm」のレイヤ構造です。
レイヤ構造 |
この地形ソリッドを作成すると、基準レベルから50+150+1000=1200mm低い位置までの地形ができます。
地形ソリッドの断面 |
一番下のレイヤの変形(=variable=可変の誤訳)に✔が入っていることに注目してください。これはまさに床と同じ理屈で、上面の高さを編集すると、一番下のレイヤの厚みが変形するということを示しています。他のレイヤの厚みは変わりません。
チェックを入れたレイヤが変形する |
たとえば一番上のレイヤの変数チェックすると次のような状態になります。
一番上のレイヤが変形 |
この振る舞いは床や屋根と同じです。2023以前のバージョンをお使いの方は、床を使って同様に地盤をソリッドで表現することができます。等高線は表示されませんが、建築としてはあまり問題ないでしょう。
切り取り
根切や山留にも
簡単な根切ボイドファミリ |
フェーズを使えば、今まで通り盛土切土の計算も可能です。
盛土切土も今まで通り |
地形がソリッドになって、活用範囲が広がりそうです。