配置基準線とスティック記号の関係
配置基準線は構造フレームおよび構造柱の基準となる線です。
青い線が配置基準線 |
配置基準線は次の図のように構造柱と構造フレームのサブカテゴリが設定されています。
構造フレームと構造柱には配置基準線がある |
一方、構造フレームを単線として表示するには、スティック記号という表現方法もあります。スティック記号と配置基準線はそれぞれ役割が異なるのですが、一般的にはビューの詳細レベルが
- 簡略:スティック記号
- 標準と詳細:配置基準線
の表示となります。しかしことは単純ではなく、さらに
- ファミリの「記号表現」プロパティ
- 構造柱と構造フレームのカテゴリでの違い
が影響します。
構造柱の配置基準線とスティック記号
構造柱のサブカテゴリ「配置基準線」をオンにしても、構造柱のファミリの設定によっては配置基準線が表示されない場合があります。一方構造フレームは、ファミリに特段の工夫がなくても配置基準線が表示されます。
ワイヤーフレームで表示。柱の配置基準線が表示されないことがわかる |
構造柱の配置基準線を表示したい場合は、ファミリに配置基準線サブカテゴリでモデル線分で作成する必要があります。
ファミリ内にサブカテゴリ配置基準線のモデル線分を作成する |
この時注意しなければならないのがファミリのプロパティ「記号表現」です。記号表現はスティック記号の表示方法をコントロールするプロパティですが、これが配置基準線の表示にも影響します。
記号表現の値がプロジェクト設定からになっている場合、簡略時はスティック記号が自動的に生成されて表示されるため、ファミリ内に作成した配置基準線は表示設定を特に行わなくても、簡略時は非表示となります。
記号表現の値がファミリからになっている場合、簡略時のスティック記号は自動生成されず、自分でモデリングする必要があります。つまり、スティック記号サブカテゴリと配置基準線サブカテゴリのモデル線分を両方作成し、それぞれ表示設定で「簡略」「標準と詳細」で表示するように設定する必要があります。
詳細レベル標準・詳細で配置基準線を表示 |
詳細レベル簡略でスティック記号を表示 |
構造フレームの配置基準線とスティック記号
上の図で、構造フレームでスティック記号が表示されているファミリと、されていないファミリがあります。これもまたファミリプロパティ「記号表現」の値が異なることが原因です。
構造フレームのファミリで、記号表現のパラメータの値をファミリからに設定した場合、スティック記号を表示したければ、ファミリ内にモデリングする必要があります。またサブカテゴリ「スティック記号」は構造フレームではシステムカテゴリではないので、自分で作成する必要があります。
一方、配置基準線はモデリングする必要はなく、Revitにより自動作成されます。ただし、柱とは異なり詳細モードにかかわらず配置基準線は表示されます。
「ファミリから」だと、構造フレームの配置基準線は常に表示される |
まとめ
以下の表に、スティック記号と配置基準線と記号表現の関係をまとめました。
スティック記号と配置基準線の関係 |