鉄筋拘束
今回は鉄筋の拘束の練習です。鉄筋の拘束の編集は一般的なRevitの操作とは異なる操作が必要なので戸惑いがちですので、そのあたりを重点的に練習してみましょう。
柱の帯筋の拘束
柱の帯筋は初期値としてはかぶり線から鉄筋の面までの距離0mmで拘束されていますが、これを躯体の面から鉄筋芯までの距離での拘束に変更してみます。
- 帯筋を選択
- 修正|構造鉄筋タブ>拘束パネル>拘束を編集
拘束を躯体面に変更
躯体面と鉄筋芯の距離で拘束する場合です。いわゆる鉄筋の重心距離での拘束です。
- コントロールをクリックします。
- コントロールの図が変わって、拘束先が躯体面になります。
拘束距離を変更する
- 表示された拘束距離をクリックし、0とします。
- 鉄筋芯が躯体面に移動します。
- マイナスが躯体内、プラスが躯体外側です。
- コントロールをクリックし、かぶり-鉄筋面拘束に変更
- 拘束距離をクリックし、0とします。
- 元に戻ったことを確認します。
- 修正|構造鉄筋タブ>複数パネル>✔
主筋の拘束
今度は鉄筋同士の拘束です。主筋は規定値では帯筋に拘束されています。
- 主筋の一つを選択
- 修正|構造鉄筋タブ>拘束パネル>拘束を編集
- 鉄筋ハンドルが十字に表示されるので、帯筋に平行なハンドルを選択
コーナーの主筋
コーナーの主筋は帯筋の内法に拘束します。
梁の2段筋
梁の2段筋の位置は、位置合わせコマンドや寸法を使って調整することが可能ですが、拘束を利用しても位置を決定することができます。
- まず図のように2段筋を配置します。この時セットではなく1本ずつ配置します。
- 2段筋の一つを選択
- 上段とY軸をそろえ、かつ芯間隔を60mmに設定してみます。
- 修正|構造鉄筋タブ>拘束パネル>拘束を編集
- 水平の鉄筋ハンドルを選択→上段の主筋の水平のハンドルを選択
- 「鉄筋の内法/芯芯」コントロールをクリックして、「芯-芯」のコントロールに変更
- 拘束距離をクリックして、「60」と入力
- 鉄筋の芯芯距離が60mmになります。
- 2段筋の垂直の鉄筋ハンドルをクリック→上段の垂直ハンドルをクリック
- 拘束距離をクリックして、「0」と入力
- 修正|構造鉄筋タブ>複数パネル>✔
自動拘束ロジックについて
このように拘束を使用することで、鉄筋同士あるいはかぶり、躯体との距離を拘束することができます。拘束を編集するには、画面上に表示されるコントロールの意味を把握することが重要です。また、鉄筋ハンドルのクリック順も大切なポイントです。
自動拘束のロジックは次のヘルプに記載されていますので参考にしてください。