レイヤごとに高さを変えるには
LGSの壁など、複数のレイヤで構成する壁では、「LGSはスラブまでだけど、ボードは天井の少し上まで、仕上は天井下まで」というように、各レイヤごとに高さを設定したい場合があります。今回はこれを実現する方法を考察してみます。
壁のレイヤの高さをコントロールする方法はあるのか? |
下げるのではなく削る
パーツに分割する方法もありますがなかなか煩雑です。また壁タイプで頂部の拘束を解除する方法もありますが各レイヤを独立して動かすことはできません。そこで、今回考えた案はレイヤの天端を下げるのではなく、「削る」という考え方です。壁を削るには二つの方法があります。
- 壁基準のボイドファミリを配置する
- 壁のリビールを配置する
それぞれメリットデメリットがありますので、今回は1の壁基準ボイドファミリを使ってみます。
壁ボイドファミリの概要
使い方
壁に作成した壁ボイドファミリを配置して、レイヤ1厚さを5mm、レイヤ2厚さを12.5mmとし、高さと幅および天井範囲を調整します。同様に壁の反対側にも配置してレイヤ厚さを調整すると次のようになります。
壁ボイドファミリを壁の上端に配置する |
隅に注意
これでほとんどの場合はうまくいきます。あとはレイヤの数に応じた壁ボイドファミリをいくつか用意しておけば様々なケースに対応できます。
無視しても構わないのですが、交差する壁を避けて壁ボイドを配置したほうがよいでしょう。
次回は壁のスイープだとどのようなメリット・デメリットがあるのか、検証してみます。