2022年11月6日日曜日

パーツ(2)

パーツの分割

パーツは分割することができます。分割したパーツをさらに分割することもできます。分割には分割自体にプロパティがあり、その「切り口」を様々に加工することができます。

まずは基本の分割から

今回は壁を例にして分割の基本を行ってみます。まずは単一レイヤの壁でパーツを作成しましょう。

準備

  1. 建築テンプレートでプロジェクトを作成。
  2. 平面図:レベル1が開いていることを確認。
  3. 建築タブ>構築パネル>壁
  4. 標準壁:標準-150mmで任意に壁を作成
  5. 作成した壁を選択して、修正タブ>作成パネル>パーツを作成
    パーツを作成

分割には「スケッチ」による分割と「参照(通り芯・レベル・名前の付いた参照面)」による分割の二種類があります。

スケッチによる分割

  1. 作成したパーツを選択し、パーツパネル>パーツを分割
  2. 修正タブ>描画パネル>スケッチを編集
  3. パーツの周囲が破線(境界線といいます)で囲まれます。スケッチラインはこの境界線と交差するようにします。
    パーツの周りに

  4. 分割位置をスケッチ(複数可)

  5. モードパネル>編集モード終了(✔)
  6. モードパネル>編集モード終了(✔)
    分割されたパーツ

分割位置を修正するには、分割後のパーツを選択して、修正タブ>分割を編集でスケッチラインを編集します。

スケッチは立面図や断面図でも作成できます。またスケッチラインは単線でなくてもよいし、端部が境界線ではなくスケッチライン上にあっても、分割領域が確定できさえすれば自由に作成できます。

分割スケッチは領域が確定できれば任意の形状をスケッチ可能

参照による分割

「通り芯」「レベル」「名前の付いた参照面」で分割することができます。参照による分割のメリットは、編集モードに入らなくても分割位置を修正できることです。

  1. もう一枚壁を作成してパーツを作成
  2. 建築タブ>作業面パネル>参照面
  3. 分割位置に参照面を作成して、名前を「A1」と設定する
    参照面に名前を設定
  4. 作成した参照面「A1」を選択し、修正タブ>修正パネル>コピー
  5. オプションバーの複数に✔をいれて、任意の数だけコピーする。
  6. コピーした参照面すべてに名前がついていることを確認する。
    コピーした参照面に連番で名前が設定される

  7. 作成したパーツを選択し、パーツパネル>パーツを分割
  8. 修正タブ>参照パネル>参照の交差
  9. フィルタから「参照面」を選択
  10. 名前の付いた参照面をすべて選択してOK。

  11. モードパネル>編集モード終了(✔)
    パーツが参照面で分割される
参照面の位置を変更するとパーツの分割位置も修正されることを確認してください。
参照面を移動すると分割位置も移動する

複数の壁に適用する

参照面は無限の面をみなされるので、見た目上壁と参照面が交差していなくても分割することができます。
  1. 参照面と交差しない位置に壁を作成してパーツを作成
    参照面と交差していない位置に壁を作成

  2. 作成したパーツを選択し、パーツパネル>パーツを分割
  3. 修正タブ>参照パネル>参照の交差
  4. フィルタから「参照面」を選択
  5. 名前の付いた参照面をすべて選択してOK。
  6. モードパネル>編集モード終了(✔)
    参照面と交差していなくても分割される

参照面を修正すると、複数の壁のパーツが同時に修正されることを確認してください。これは上下のレベルにある壁を、同じ位置で分割する場合などに便利です。
参照面を修正することで複数の壁のパーツを修正


次回は「ギャップ」と「分割プロファイル」についてお話しします。