パーツの基礎
パーツ化可能なカテゴリ
パーツとはファミリが持っているフォーム(SOLID要素)を取り出して、切断や除外などの加工を行うものです。
たとえば複数のレイヤからなる壁は、それぞれのレイヤごとのSOLIDを取り出してパーツとして実体化されます。
パーツは壁の各レイヤを別々の部品にする |
パーツを作成するには、要素を選択し、修正タブ>作成パネル>パーツを作成 をクリックするだけですが、パーツ化できるカテゴリは以下の通りです。
システムファミリ
- 床(複数のレイヤの形状の編集された床を除く)
- 壁(重ね壁およびカーテン ウォールを除く)
- 天井
- 屋根
- 基礎(スラブ・壁)
- スラブ ハンチ
- 鼻隠し
- 樋
ロード可能ファミリ
- 構造フレーム
- 柱
- 構造柱
- 基礎(独立)
パーツの表示
たとえば壁をパーツ化した後、パーツを表示するにはビューのプロパティ「パーツ表示」で
- パーツを表示
- オリジナルを表示
- 両方を表示
の中から「パーツを表示」を選択します。そうすると、パーツ化されている壁はパーツのみが表示されます。
パーツ表示はビューのプロパティ |
パーツは解除できる?
一旦パーツ化したけれど、パーツ化をやめたい場合は、各バーツを選択してDeleteキーで削除します。すると次のようなダイアログボックスが表示されます。
OKを押すと選択したパーツは(分割されたものも含め)すべて削除されます。オリジナルの壁とそのパーツはあくまでも関連性を持った別要素としてふるまいます。しかし、分割したパーツの一部だけを削除することはできません。
パーツのプロパティ
パーツには独自のインスタンスプロパティがあります。寸法や面積はわかりやすいのですが、一部誤訳もあってわかりにくい部分があります。各バージョンで多少異なるのですがここではRevit2021を例に説明します。
基準カテゴリ、基準ファミリ、基準タイプ、基準点別マテリアル、基準点別の構築された相、基準点別の解体された相
基準??? |
この「基準」はOriginalの誤訳で、パーツ表示プロパティ同様「オリジナル」と考えてください。また「相」はPhase、つまりフェーズです。
- 基準カテゴリ→オリジナルカテゴリ
- 基準ファミリ→オリジナルファミリ
- 基準タイプ→オリジナルタイプ
- 基準点別マテリアル→オリジナル別マテリアル
- 基準点別の構築された相→オリジナル別構築フェーズ
- 基準点別の解体された相→オリジナル別解体フェーズ
となります。つまり選択したパーツが作成されたオリジナルファミリの情報を表示しています。
構成~終了???
構成とはレイヤの「機能」のことです。つまり終了→Finish→仕上の誤訳です。しかしながらレイヤの機能を正確に分けているわけではなく、躯体境界の内側にあるか外側にあるかを示しています。
- 躯体→構造→躯体境界の内側のレイヤ
- 終了→仕上→躯体境界の外側のレイヤ
Finish=終了??? |
形状ハンドル
ハンドルをドラッグすると形状を変更できる。オリジナルは影響を受けない。 |
形状が変更されましたに☑が入る |