Standardized Data Tool(標準化ツール)
標準化ツールはつい最近までは分類マネージャと呼ばれていました。これは「プロジェクト情報」「部屋」「建物の要素」に分類コードを設定するためのツールです。
使用できる分類コードの種類
分類コードは米国において使用されている様々な公共のコードがダウンロードできます。また、独自のコードを作成することもできます。まずは、公共のコードを使って、その使用方法を学習してみましょう。
練習
ここではRevit2021を使って使用方法を説明しますが、基本的にはどのバージョンでも同じです。まずは部屋を一つ作成します。
サンプルプロジェクトの作成
施設分類の割り当て
- BIM Interoperability Tools>標準化されたデータパネル>分類を割り当てる
- インストール後初めて起動すると、次のようなダイアログボックスが表示されます。今回はOminClassを使用してみましょう。まず、サイドバー一番上のオプションボタンをクリックします。
オプションボタンをクリック - OmniClassを選択するとサイドバーにOmniClassのアイコンが追加されます。
OmniClassを選択するとサイドバーにアイコンが追加される - サイドバーに追加されたOmniClassアイコンをクリックすると、「施設」タブがアクティブになっていることを確認します。要素を何も選択していない場合は施設タブのみがアクティブになります。施設タブがアクティブにならない場合は何かの要素が選択されているかもしれないので解除してください。
施設タブをクリック - 11-12 Education Facility>11-12 29 Library>11-12 29 11 General Purpose Libraryを選択して「割り当てる」をクリック
項目を選択して割り当てる
これで、この建物の用途について分類コードを割り当てました。これは「プロジェクト情報」に格納されていますので確認してみましょう。表示している[標準化されたデータダイアログボックス]はモードレスダイアログなので閉じなくてもRevitを走査することができます。
次は部屋に分類を設定してみます。
- 部屋を選択すると、[標準化されたデータ]ダイアログボックスで「スペース」が選択状態になります。
- 検索窓で「Book」と入力しENTER
検索窓に「Book」 - Book Stacksを選択して「割り当てる」
- 部屋のプロパティのデータセクションを確認する
部屋のインスタンスパラメータに分類番号と説明が追加される
要素分類の割り当て
次にドアと窓に分類を設定します。
- ドアを選択する。
- 選択と同時に[標準化されたデータ]ダイアログボックスでは「要素」タブがアクティブになる。
- フィルタに「ドア」が設定されて項目が絞り込まれる。
- 21-03 10 30 10:Interior Swing Doorsを選択して「割り当てる」
- OmniClass Table 22を選択
- 22-06 48 16:Interior Wood Door Framesを選択して「割り当てる」
- OmniClass Table 23を選択
- 23-17 11 15 13:Flush Wood Doorsを選択して「割り当てる」
- ドアのタイプパラメータを確認する。
- 同様に窓を選択して、任意の分類を割り当てる
任意の分類を割り当ててみる
このようにして、建物の要素に分類コードを設定することで、建物の中にどのような要素が配置されているかを把握することができるようになります。