Revit DB Link を使ってみよう
Revit DB LinkはRevitのパラメータ情報をデータベースに書き出したり、データベースに加えた変更をRevitに読み込んだりするためのアプリです。ここではMicrosoft AccessとRevit 2023とのデータ交換をする手順を説明します。
Revit DB Linkを使ってみよう! |
用意するもの
- Revit 2023(バージョンは2019以降であればOK)
- Microsoft Access (バージョンは2007 以降であればOK)
- DB Link v1 for Revit 2023(各バージョンあります。)
- Microsoft Access 2013 Runtime
DB Link v1 for Revit 2023について
- Autodesk デスクトップアプリを開く。
- 右上の自分のアイコンをクリックし、「アカウントの詳細」を選択。
- マイプロダクトの「使用可能な製品とサービスをすべて表示」リンクをクリック。
リンクをクリック - 製品のアップデートで、「DB Link v1 for Revit 2023」を探し、ダウンロードしてインストールする。
ダウンロードしてインストール
Microsoft Access 2013 Runtime について
Office 365をインストールしただけでは、ランタイムがインストールされませんので、別途こちらからインストールします。
使用方法
使い方は
- Revitでプロジェクトを開き、アクセスデータベースをかき出す。
- 出力したファイルをアクセスで開き編集して保存。
- Revitで変更したデータベースを読み込む
の順番です。
データベースをかき出す
- ファイルを開く(ここではRevitのサンプルファイル「サンプル意匠.rvt」を使用します。)
- アドインタブ>Revit DB Link
- MS Access 2007-2016 タブを選択。
- 書き出しボタンをクリック。
まずは書き出す! - フォルダとファイル名を指定して保存。
- 少々時間はかかりますが、指定したフォルダにファイルがあることを確認します。拡張子は最新のaccdbではく、一世代前のmdbです。
データベースをアクセスで修正する
- 出力したmdbファイルをダブルクリックしてアクセスで開く。
- たとえば「Rooms」テーブルを選択し、先頭の行(事務室のはず)の仕上床に、「タイルカーペット」と書き込む。
部屋のパラメータ値を修正 - 保存して閉じる。
Revitに取り込む
- アドインタブ>Revit DB Link
- 出力したmdbファイルを選択し、編集と読み込みをクリック。
- 読込前にデータベースを編集ダイアログボックスが開くのでRoomsを選択して確認する。ここで修正することもできる。
読み込みまえにデータベースを編集 - OK で読み込みが始まる。
- Revitでパラメータの値が変更されていることを確認する。
アクセスで行った変更が反映されている
DB Linkのメリット
DB Linkのメリットは、アクセスの柔軟なデータベース編集・検索機能をフルに使用できることです。たとえば仕上入力用のフォームをデザインすれば、より簡単に仕上を入力することができますし、外部の仕上データベースと連携した入力もできるようになります。またクエリを作成して、集計表よりも複雑な値の抽出が可能になります。
Revitで作成したデータベースを活用するためには、DB Linkは重要な機能だといえるでしょう。