RevitのデータをInfraWorksで表示して共有
Revitユーザーならば、AECコレクションを契約されている方も多いのではないかと思います。今回はAECコレクションの中に含まれる、
- Civil3D
- InfraWorks
- Navisworks Manage
InfraWorks上にRevitモデルを配置する |
基盤地図情報から地形データを取得する
まずは地形情報を神サービス国土地理院の基盤地図情報ダウンロードサービスから取得(ユーザー登録すれば無料)し、Civil3Dに読み込んで地形情報を作成します。
- 画面中央の「数値標高モデル」のファイル選択へをクリック
- 説明では長崎市を対象にしてみますが、どこでも構いません。
標高ファイル(XYZ)を作成する
このZIPデータから、Civil3Dを使用して、地形のtifデータを作ります。そのためには国土地理院が無料で配布している神ビューアソフト基盤地図情報ビューアが必要です。ダウンロード・解凍するだけでインストールの必要はありません。
- 基盤地図情報ビューア(FGDV.exe)を起動。
- ファイル>新規プロジェクト作成
- プロジェクトのタイトルを設定
- 追加ボタンをおして、ダウンロードした数値標高モデルデータ(*.zip)を選択
- 保存先フォルダを設定
- OK
- 読み込んだら次のように表示されます。
地形データが読み込めた - エクスポート>標高メッシュをシェープファイルへ出力
- ファイル>アプリケーションの終了
Civil3Dでtiffファイルを作成
- Civil3Dを起動し新規作成ボタンをクリック
Civil3D - プロファイルを「計画と解析」に切り替える。
- 作成タブ>3Dサーフェス>点から作成
- 元のオブジェクトの+をクリック
- ファイルを選択
- 出力したxyzファイルを指定して開く
- フォーマットの形式を「PNEZ(カンマ区切り)」を選択
- 座標系は「JGD2011-01」を選択。長崎は1系です。詳細はこちらをご覧ください。
- 書き出し先の出力ファイル(tif)を設定(実はこのファイルが重要)
- OK
重要なのは書き出されるtifファイル - OK
- かなり大きな範囲を指定したので少し時間がかかります。
- xyzファイルを出力するときに範囲を指定しておくとより早く設定できます。
- 実は必要なのは書き出し先に指定したtifファイルです。このプロジェクト自体は特に必要ないので、保存しないで終了します。
Infraworksに地形を取り込む
- Infraworksを起動
- 新規作成をクリック
- 名前を設定
- ローカルで作業をクリックして適切なフォルダを指定
- 座標系は「JGD2011-01」
- OK
- 管理タブ>コンテンツパネル>データソース
- データソースパネルでファイルデータソースを追加▼>Raster
- Civil3Dで出力したtifファイルを選択。
- データソースパネルに表示されたラスターファイル(未設定と表示されている)をダブルクリック(または右クリック>設定)
- タイプを地形
- 地理的位置タブで座標系をJGD2011-01を選択
- 閉じて再表示をクリック
- 地形が表示されます。
地形が表示されました
今回は基盤地図情報のデータをCivil3D経由でtif化してInfraworksに取り込む手順を説明しました。このままでは地理的位置がよくわからないので、次回はこの地盤に航空写真を張り込む手順を説明します。