点座標指定
プロジェクトの移動や共有座標の考え方はご理解いただけたかと思います。今回は「プロジェクトの位置」パネルの「座標▼」の残りのコマンド「点座標指定」の使い方についてです。
今回は点座標指定の使い方です。 |
測地座標系の設定をプロジェクトの移動を使って行う方法は、「プロジェクトを移動」の回で説明しましたが、この手順をもっと簡単に実行できるのが「点座標指定」です。測地座標系の座標値がわかっている場合は、プロジェクトの移動よりも簡単に共有座標系を変更することができます。
現在の敷地を確認する
共有座標系は現在の敷地に保存されます。必要に応じて新たな敷地を追加して「現在の値にする」ボタンを押しておいてください。
また、共有座標の公開元となるプロジェクト(例えば敷地プロジェクト)では、敷地を一つだけに限定してください。
現在の敷地を確認しよう! |
真北を回転
真北角度が値ではなく図で示されている場合は真北を合わせます。
真北を回転する |
- まず測量点を表示します。
- 測量点をクリックし、クリップを解除(クリップに赤の斜線が入っている状態)します。
- これは必須ではありませんが、真北を回転すると測量点の位置が変わってしまうのを防ぐための措置です。
- 真北が図示されているビューを開き、ビューのプロパティ「向き」の値を真北に変更
- 管理>プロジェクトの位置パネル>位置▼>真北を回転
- オプションバーの配置ボタンをおして、真北を示す直線の端点をクリック
- 真北を示す線上の点(1)→Y軸方向(2)を続けてクリック。
1→2の順にクリック - 真北がY軸方向を向きます。
真北が上を向きます - ビューのプロパティ「向き」を「プロジェクトの北」に戻します。
点座標指定
敷地内の点の測地座標系の座標値を入力します。
測地座標値で共有座標を設定してみる |
- ここでも測量点のクリップが解除されていることを確認してください。
- 管理タブ>プロジェクトの位置パネル>座標▼>点座標指定
- 座標を設定する点をクリック
- クリックできる点には何らかの要素が必要です。
- 座標値を入力します。
- 真北の方位が数値で分かっている場合には、「真北を回転」を行わなくても、このダイアログ上で設定できます。
- OK
これで共有座標が設定されました。プロジェクトの移動よりもずいぶんと手軽であることがお分かりいただけると思います。確認のために測量点を移動してみます。
共有座標レポート
プロジェクト内の任意の点について、共有座標系の座標の値を調査することができます。