ラジアル加工
折版端部をラジアル加工したファミリをつくってみましょう。
ラジアル加工 |
先に作成した線基準ファミリの折板の端部に形状を作成します。注意すべき点としては屋根勾配に応じて、曲げ角度を可変にすることです。
またまたヨドコウさんのCADデータ(16600111.dxf)を参考にしながら作成してみます。
パラメータの準備
円弧や勾配線を用いたフォームは、斜めの参照面を作成したり、角度をパラメータにするのではなく、その端部を三角関数を用いて算出し、参照面はあくまでも水平垂直で用いることがポイントです。
- 作成した折板のファミリを開き、ファイル>名前を付けて保存>ファミリで「ヨドルーフ166ハゼ端部ラジアル加工.rfa」として保存
- 正面のビューを開く。
- 次の図のように参照面と寸法・ラベルを作成します。
- 半径はタイプパラメータ(寸法グループ)
- x1,x2,y1,y2はインスタンスパラメータ(その他グループ)
- プロパティパネル>ファミリタイプ
- タイプパラメータとして「垂直部長さ(パラメータタイプ「長さ」)」を追加
- インスタンスパラメータとして「屋根勾配(パラメータタイプ「勾配」)」「a1(パラメータタイプ「角度」)」を追加
- a1、x1、x2、y1、y2に次のように式を設定
- 半径、垂直部長さ、屋根勾配に適当に値を設定し、参照面の振る舞いを確認する
- ここでは仮に、半径=520、垂直部長さ=500、屋根勾配1:24とします。
フォームの作成
スイープでフォームを作成します。スケッチラインの端部を確実に参照面の交点にロックすることが重要です。
- 作成>フォームパネル>スイープ
- 作業面パネル>パスをスケッチ
- 次の図のようにまず適当に傾いた線を作成し、端部に寸法を作成
寸法を作成する参照面に注意してください - スケッチライン端部をドラッグして、参照面の交点に移動し、寸法が0になったらロックする。
寸法をロックする - 中心ー両端指定による円弧を選択し、まず適当に円弧を作成し、円弧のプロパティの「中心マークを表示」にチェックを入れる
中心マーク表示に☑ - 位置合わせを使って、中心マークを参照面にロック
この図では水平にロックしていますが、垂直の参照面にもロックします。 - 半径寸法を作成し、ラベル「半径」を設定
- 円弧端部をドラッグして、スイープラインを接続する
両端を参照面にロック - モード>✔
- プロファイルからヨドループ116_詳細を選択
- 3Dを表示し、プロファイルの角度を適切に設定
プロファイルの向きを調整 - モード>✔
- この手順を繰り返して、プロファイル:ヨドループ116_簡略でも作成する。
- ジオメトリパネル>接合 で詳細同士、簡略同士を接合する
接合することで、マテリアル・サブカテゴリの設定を引き継ぐことができる
プロジェクトでの使用
使用方法は折板と同じです。屋根勾配を示す参照面を作成し、その参照面を作業面として配置します。