勾配を可変に
折板を切妻型に葺いた場合、棟部には「棟押さえ」が設置されます。
棟押さえ |
棟押さえはけらば包み同様に現場加工の場合があります。ここでは屋根勾配に応じて傾きを変化させるファミリを作成してみます。今回もヨドルーフのCADデータを参考にさせていただきます。
棟押さえ詳細図(出典:ヨドルーフ166) |
プロファイル
押さえ板のプロファイルを作成します。左半分のみのプロファイルを作成することがポイントです。細かな作成方法は省略しますが、「プロファイル(メートル単位).rft」を使用して次の図のようなプロファイルを作成します。
棟押さえプロファイル |
まずはこのような水平のプロファイルでOKです。
線基準ファミリ
棟押さえは線基準ファミリとして作成します。プロジェクトでは水上レベルをホストとして配置します。
- ファイル>新規作成>ファミリ で「一般モデル(メートル単位).rft」を選択して開きます。
- 挿入>ファミリをロードで作成したプロファイル「棟押さえ」をロードします。
- 作成>フォームパネル>スイープ
- 作成>フォームパネル>スイープ
- 最初に作成したフォームを選択
- プロパティウィンドウで角度の関連付けボタンをクリックし、インスタンスパラメータ「角度1」を作成して関連付ける
パラメータ「角度1」を作成 - 同様に後から作成したフォームを作成してインスタンスパラメータ「角度2」を作成して関連付ける。
- 管理>プロジェクトで使う単位>勾配をクリック
- プロパティパネル>ファミリタイプ
- 新規作成でインスタンスパラメータ屋根勾配をパラメータタイプ勾配で作成。
- 屋根勾配の値に24を入力
- 角度1の式に「atan(屋根勾配)」、角度2の式に「-atan(屋根勾配)」を設定
- フォームを選択して、マテリアルの関連付けボタンをクリックし、タイプパラメータマテリアルに関連付ける
- 管理>オブジェクトスタイルでサブカテゴリ「棟押さえ」を作成
- フォームを選択して、サブカテゴリ「棟押さえ」を設定
- ファイル>名前を付けて保存 で「棟押さえ」として保存
プロジェクトで配置
後は長さを整えて配置完了です。