ケラバ包み
ケラバ包みは外壁と折板の山までの距離に応じて現場加工して作ることも多いと思われますので、幅が調整可能なプロファイルを作成するとよいでしょう。
ケラバ包み |
今回もヨドルーフ166ハゼ CADデータを活用させていただき、ケラバ包みのファミリを作成してプロジェクトに配置してみましょう。ケラバ包みのデータは「16600301.dxf」です。
プロファイルを作成
- ファイル>新規作成>ファミリ で「プロファイル(メートル単位).rft」を選択
- 次の図の設定で参考データを読み込む
参考データの読み込み - 鉄骨天端の線を参照面「中心(正面/背面)」に、外壁面を参照面「中心(左/右)」に位置合わせする。
位置合わせする - 作成>詳細パネル>線
- 描画パネルから「選択(緑色の線のアイコン)」を選び、ケラバ包みの外側の線を選択
- CADデータを選択して削除
ケラバ包みの外側の線をなぞる - 参照面を作成して寸法・ラベルを作成
- 可変にしたい寸法にラベルを作成します。ここでは幅のみに設定していますが可変にしたいところに参照面と寸法・ラベルを作成してください。
- パラメータはタイプパラメータにします。
- 可変にしたい線の両端に参照面と寸法を作成します
- 参照面は確実に線の端点を通過するように作成します。
参照面と寸法・ラベルを作成 - 作成>詳細パネル>線で厚さ2mmで内側に線を作成し、確実に閉じた形状にします。
閉じた形状を作成する - 管理>未使用の項目を削除を何度か選択して、使用していない項目を削除します。
- ファイル>名前を付けて保存 で「プロファイル_ケラバ包み166」として保存
線基準ファミリの作成
- ファイル>新規作成>ファミリ で「一般モデル(メートル単位)、線基準面.rft」を開く
- 挿入>ライブラリからロードパネル>ファミリロード で作成したプロファイルをロードする。
- 作成>フォームパネル>スイープ
- 管理>設定パネル>オブジェクトスタイル
- 作成したフォームを選択して、プロパティウィンドウで「サブカテゴリ」をケラバ包みに設定
- 作成したフォームを選択して、フリッププロパティの関連付けボタンを押して、インスタンスパラメータ「フリップ」を作成して関連付ける
フリップを関連付ける - マテリアルの関連付けボタンで、タイプパラメータ「マテリアル」を作成して関連付ける。
- プロジェクトブラウザ>ファミリ>プロファイル>プロファイル_ケラバ包み166>プロファイル_ケラバ包み166をダブルクリックし、タイププロパティウィンドウを開き、
- 作成>プロパティパネル>ファミリタイプ で幅(規定値)パラメータを変更して振る舞いを確認する。
- ファイル>名前を付けて保存>ファミリで「ケラバ包み166.rfa」として保存
ケラバ包み166.rfa
プロジェクトに配置
プロジェクトでの使い方は、折版や樋と同じで、作業面を指定して配置します。
- 作成したケラバ包み166をプロジェクトにロード
- 屋根の鉄骨天端を示す参照面を作成
屋根鉄骨天端(勾配面)の参照面を作成 - 妻側の外壁を選択して、モードパネル>プロファイルを編集
- 水下の平面図を作成して表示
- 建築>構築パネル>コンポーネント
- タイプセレクタからケラバ包み166を選択
- 修正|配置コンポーネントタブ>配置パネル>作業面に配置をクリック
- オプションバーの配置面で「参照面:屋根鉄骨天端」を選択
- 描画パネルから選択(緑色の線のアイコン)を選択
- 外壁面を選択してケラバ包みを配置
外壁面を選択して配置 - 必要に応じてインスタンスパラメータ「フリップ」にチェックを入れて、反転させる
- インスタンスパラメータ「幅」を調整する
幅を調整