軒樋
樋も線基準のファミリで作成すれば簡単に配置できます。
今回は軒樋を作ってみましょう。 |
ファミリの作成
今回はパナソニックのエアロアイアンをお手本として作成してみます。折版と同様にCADデータをダウンロードしてプロファイルを作成します。基準は中心の天端とし、形状は少々簡略化しておきます。
軒樋のプロファイル(折版120Ⅰ型) |
- ファイル>新規作成>ファミリ で「一般モデル(メートル単位)、線基準面.rft」を選択して開く
- 挿入>ファミリロード で作成した軒樋のプロファイルをロード
- 作成>フォーム>スイープ
- 作業面>パスをスケッチで次の図のようにパスを作成
パスをスケッチ - モード>✔
- プロファイルにロードしておいた軒樋のプロファイルを選択
- モード>✔
- 管理>オブジェクトスタイル でサブカテゴリ「軒樋」を作成する
- 作成したフォームを選択し、サブカテゴリを「軒樋」に指定。
サブカテゴリを設定する - フォームを選択し、プロパティウィンドウのマテリアルの関連付けボタンをクリック
- マテリアルというタイプパラメータを作成してOK。
マテリアルを関連付ける - 名前を「軒樋W120」として保存
端部について
軒樋の端部には「止まり」「外曲がり」「内曲がり」などの部材が接続されます。これらの部材をあらかじめ軒樋のファミリに組み込んでおきます。
- ファイル>新規作成>ファミリ で「一般モデル(メートル単位).rft」を選択して開く。
- 挿入>ファミリロード で作成した軒樋のプロファイルをロード
- 次の図のように参照面を作成して、寸法とタイプパラメータを作成
参照面と寸法・ラベルを作成 - 作成>フォーム>スイープ
- 作業面>パスをスケッチで次の図のようにパスを作成
パスのスケッチ - モード>✔
- プロファイルにロードしておいた軒樋のプロファイルを選択
- モード>✔
- 樋と同様にマテリアル・サブカテゴリを設定する。
- 名前を「曲がりW120-1.rfa」として保存する。
曲がり1 - 上側に作成した参照面を下にドラッグし、Lの値を150にする
曲がり2 - 名前を「曲がりW120-2rfa」として保存する。
軒樋の両端に配置する
軒樋の両端に作成した曲がりを配置します。
- 軒樋W120.rfaを開く
- 挿入>ファミリロード で作成した曲がりW120-1と曲がりW120-2をロード
- 作成>コンポーネントで「曲がりW120-1」を左端に配置して、中心と右をロック
左に配置 - 配置した曲がりW120-1をミラーコピーして、右に配置、ロックする
右にもミラーコピーして配置&ロック - 左の曲がりW120-1を選択し、オプションバーのラベルから<パラメータを追加>を選択。
- インスタンスパラメータとして「端部1」を作成
- 同様に右側の「曲がりW120-1」を選択して、「端部2」インスタンスパラメータを作成
ファミリにラベルを作成 - プロパティ>ファミリタイプで「端部1」「端部2」のパラメータの値を切り替えて振る舞いを確認する
- 配置した左の「曲がりW120-1」を選択して、表示プロパティの関連付けボタンをクリックし、インスタンスパラメータ「端部1表示」とする。
表示のパラメータを関連付ける - 同様に右の「曲がりW120-1」を選択して、表示プロパティの関連付けボタンをクリックし、インスタンスパラメータ「端部2表示」とする。
- 上書き保存
プロジェクトに配置する
それではプロジェクトにロードして振る舞いを確認してみましょう。
- プロジェクトを開くまたは新規作成
- 軒樋を配置するレベル(たとえば水下)または名前の付いた作業面を作成する。
- 作成した軒樋W120をプロジェクトにロード
- 建築タブ>コンポーネントで軒樋W120を選択し、
- 配置>作業面に配置を選択
- オプションバーで「レベル:水下」または「作業面:○○」を選択
- 2点をクリックして配置
- 配置した軒樋W120を選択し
端部には曲がりに加えて「止まり」もロードしておけば、様々な形状の樋を作成できるでしょう。
どんどんつなげよう! |