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2022年1月15日土曜日

折板

折板のモデリング

折板ファミリを作ってみよう!

今回は折板のモデルを考えてみます。今回はより具体的に形状を再現してみます。参考にさせていただいたのはヨドルーフ90です。

折板のプロファイル

折板は一定形状の引き延ばし、つまりスイープで作成します。スイープにはプロファイルが必要なので、ヨドコウさんのHPよりヨドルーフ90ハゼのDXFデータをダウンロードしておきます。

  1. ファイル>新規作成>ファミリ で、「プロファイル(メートル単位).rft」を選択して開く。
  2. 挿入タブ>読込パネル>CAD読込 で、ダウンロードした断面形状を表示したDXFファイル(09000001.dxf)を指定して開く。
    1. このとき、配置を手動-中心にしておきます。
    2. いったん画面上の適当な位置に配置します。
  3. 鉄骨天端と折板の左基点を参照面に位置合わせする。
    鉄骨天端と折板左を参照面に位置合わせ

  4. 作成タブ>詳細パネル>線分
    1. 描画パネルから「選択(緑色の線のアイコン)」を選択
    2. 折板の仕上面(上側)をクリックしてなぞる
    3. このときあまり複雑な形状にならないように、コーナー面取りの円弧などは直線化しておく
      コーナーはできるだけ直線化しておく

  5. 修正タブ>修正パネル>オフセット
    1. オプションバーのオフセットを2.0、コピーにチェックを入れて、厚さ2mmのプロファイルを作成する。
    2. 実際の板厚は1mm程度ですが、Revitのフォームとしては薄すぎるのでちょっとデフォルメして2mmとしています。
    3. 閉じた形状、一筆書きになっていることを確認してください。
      閉じた形状にする

  6. CADデータを選択して削除
  7. 名前を付けて保存する。ここでは「プロファイル-ヨドルーフ90ハゼ」とします。

線基準の一般モデルでつくる

折板は勾配が必要ですので、プロジェクトで鉄骨天端を示す参照面に配置できるように、線基準のファミリとして作成します。
  1. ファイルタブ>新規作成>ファミリ で「一般モデル(メートル単位)、線基準面.rft」を選択して開く。
  2. 挿入タブ>ライブラリからロード>ファミリロード で作成したプロファイルをロードする。
  3. 作成タブ>フォームパネル>スイープ
    1. スイープパネル>パスをスケッチ
    2. 次の図のように線をスケッチする
    3. モードパネル>✔

    4. スイープパネルのプロファイルのリストから「プロファイル-ヨドルーフ90ハゼ」を選択

    5. モードパネル>✔
  4. 作成したスイープを選択し、プロパティのマテリアルの関連付けボタンをクリックし、ファミリパラメータ「マテリアル」を作成する。
    マテリアルをパラメータ化しておく

  5. 作成タブ>コントロールパネル>コントロール
    1. ダブル垂直をクリックし、配置する
    2. これによりプロジェクトに配置したときに、反転させることができるようになります。
      コントロールを配置する

  6. ファイル>名前を付けて保存で「ヨドルーフ90ハゼ.rfa」として保存する。

プロジェクトに配置

作成した折板ファミリをプロジェクトに配置してみましょう。

  1. プロジェクトで、断面図を作成して、鉄骨天端という名前の付いた参照面を作成します。
    1. 名前を付けた参照面は作業面として使用することができます。
      鉄骨天端を示す参照面を作成して名前を付ける
  2. 作成したプロジェクトに作成した「ヨドルーフ90ハゼ.rfa」をロードします。
  3. 作業面「鉄骨天端」を見ることのできる屋根伏平面図を表示します。
  4. 建築タブ>構築パネル>コンポーネントを配置
    1. オプションバーで配置面を「鉄骨天端」に設定
    2. 任意の2点をクリックしてファミリを配置します。

    3. 修正タブ>修正パネルの「位置合わせ」や「単一要素をトリム/延長」を使って適切な位置に配置します。線基準ファミリなので、トリム/延長が使えます。
    4. 配置した折板ファミリを選択し、修正パネル>配列 を使って適切な数だけ配列複写します。
これで折板を配置することができました。
折板を配置した状態

次回は簡略表示について考えてみます。