折板のモデリング
折板ファミリを作ってみよう! |
今回は折板のモデルを考えてみます。今回はより具体的に形状を再現してみます。参考にさせていただいたのはヨドルーフ90です。
折板のプロファイル
折板は一定形状の引き延ばし、つまりスイープで作成します。スイープにはプロファイルが必要なので、ヨドコウさんのHPよりヨドルーフ90ハゼのDXFデータをダウンロードしておきます。
- ファイル>新規作成>ファミリ で、「プロファイル(メートル単位).rft」を選択して開く。
- 挿入タブ>読込パネル>CAD読込 で、ダウンロードした断面形状を表示したDXFファイル(09000001.dxf)を指定して開く。
- このとき、配置を手動-中心にしておきます。
- いったん画面上の適当な位置に配置します。
- 鉄骨天端と折板の左基点を参照面に位置合わせする。
鉄骨天端と折板左を参照面に位置合わせ - 作成タブ>詳細パネル>線分
- 描画パネルから「選択(緑色の線のアイコン)」を選択
- 折板の仕上面(上側)をクリックしてなぞる
- このときあまり複雑な形状にならないように、コーナー面取りの円弧などは直線化しておく
コーナーはできるだけ直線化しておく - 修正タブ>修正パネル>オフセット
- オプションバーのオフセットを2.0、コピーにチェックを入れて、厚さ2mmのプロファイルを作成する。
- 実際の板厚は1mm程度ですが、Revitのフォームとしては薄すぎるのでちょっとデフォルメして2mmとしています。
- 閉じた形状、一筆書きになっていることを確認してください。
閉じた形状にする - CADデータを選択して削除
- 名前を付けて保存する。ここでは「プロファイル-ヨドルーフ90ハゼ」とします。
線基準の一般モデルでつくる
折板は勾配が必要ですので、プロジェクトで鉄骨天端を示す参照面に配置できるように、線基準のファミリとして作成します。
- ファイルタブ>新規作成>ファミリ で「一般モデル(メートル単位)、線基準面.rft」を選択して開く。
- 挿入タブ>ライブラリからロード>ファミリロード で作成したプロファイルをロードする。
- 作成タブ>フォームパネル>スイープ
- スイープパネル>パスをスケッチ
- 次の図のように線をスケッチする
- モードパネル>✔
- スイープパネルのプロファイルのリストから「プロファイル-ヨドルーフ90ハゼ」を選択
- モードパネル>✔
- 作成したスイープを選択し、プロパティのマテリアルの関連付けボタンをクリックし、ファミリパラメータ「マテリアル」を作成する。
マテリアルをパラメータ化しておく - 作成タブ>コントロールパネル>コントロール
- ファイル>名前を付けて保存で「ヨドルーフ90ハゼ.rfa」として保存する。
プロジェクトに配置
作成した折板ファミリをプロジェクトに配置してみましょう。
- プロジェクトで、断面図を作成して、鉄骨天端という名前の付いた参照面を作成します。
- 作成したプロジェクトに作成した「ヨドルーフ90ハゼ.rfa」をロードします。
- 作業面「鉄骨天端」を見ることのできる屋根伏平面図を表示します。
- 建築タブ>構築パネル>コンポーネントを配置
- オプションバーで配置面を「鉄骨天端」に設定
- 任意の2点をクリックしてファミリを配置します。
- 修正タブ>修正パネルの「位置合わせ」や「単一要素をトリム/延長」を使って適切な位置に配置します。線基準ファミリなので、トリム/延長が使えます。
- 配置した折板ファミリを選択し、修正パネル>配列 を使って適切な数だけ配列複写します。
次回は簡略表示について考えてみます。