ファミリの簡略表示
前回作成した折板を屋根伏図で表示すると次のようになります。
平面図の表示としては密度が高すぎる |
これでは少々密すぎるので、簡略な表示を設定してみます。モデルと異なる表示を行うために用いる方法としてはシンボル線分やマスキング領域を使用する方法が考えられます。
マスキング領域
平面図でかつ簡略と標準のときは、フォームを非表示とし、代わりにマスキング領域を表示するように設定してみます。
マスキング領域を使用して折板の範囲を作成します。
マスキング領域を作成してフォームを隠す |
この状態で保存して、プロジェクトにロードします。
プロジェクトでの表示
プロジェクトに配置して、適切なレベルを作業面として折板を作成し、表示を簡略モードに切り替えると簡略表示となります。
平面(レベル)に配置した折板ファミリはこのような表示になるが・・・ |
ところが、前回作成したように勾配のついた作業面に配置した折板の表示は変わりません。
勾配面に配置したファミリは変化がない |
実はファミリの表示設定はそのファミリの座標系に対して直交した方向にカメラがある場合は表示設定どおりに機能します。
ファミリの「上」とビューの向きが同じ |
しかし、ファミリの上下左右前後とカメラの方向が一致していないときは3D同様にモデルを表示するのです。
ファミリの「上」とビューの向きが一致していない |
このためビューに正対しているレベルを作業面として配置した折板ファミリは、ファミリに設定したマスキング領域が表示され、勾配のついた作業面に配置された折板はモデルが表示されている、というわけです。
簡略モデルの追加
平面図で簡略表示する、というようにビューの向きで表示を切り替えることができないので案としては二つです。
- 簡略モデルと標準・詳細モデルを作成してビューの表示モードに応じて切り替えるようにする。
- サブカテゴリ「折板-簡略」と「折板-標準・詳細」を作成してフォームに割り当てる
簡略で平面図を表示した場合 |
断面図では詳細に表示 |