平面図での切断表示位置を変更するには?
平面図における造作工事ファミリの平切断位置は規定値では+1200ですが、ファミリの編集時に、切断位置を指定することができます。
次のような造作工事のファミリをプロジェクトに配置し、平面図で表示します。前回お話しました通り、ビュー範囲の断面の位置を変更しても、常に+1200の位置の切断面として表示されます。(緑が切断・赤が投影)
ビューの切断位置:+1500
ビューの切断位置:+500平面図では常に左側の仕切板が切断されていることに注目してください。
ファミリを編集
この造作工事のファミリを「ファミリを編集」で開きます。
- プロジェクトブラウザ>ビュー>平面図>参照レベル
- このときプロジェクトブラウザで、もう一度「参照レベル」をクリックし、プロパティウィンドウにビューのプロパティを表示します。
参照レベルビューのプロパティを表示 - 範囲グループのプロパティ「ビュー範囲」の編集ボタンをクリック。
- 断面の位置が1200になっているので、これを任意の値(ここでは6
00)に変更してOK。ビュー範囲の断面を600 - 保存して、プロジェクトにロード。
この結果、
ビューの切断位置:+1500
ビューの切断位置:+500
今度は常に右側の仕切り板が切断として表示されるようになります。造作工事ファミリの平面図での切断位置はファミリの編集で平面図の参照レベルのビュー範囲の断面を変更することで変更することができます。
天井伏図の表示
実は同じことが天井伏図の表示にも適用できます。ファミリの編集で、天井伏図の参照レベルビューのビュー範囲の断面の値が、プロジェクトで切断位置となります。
天井伏図のビュー範囲の断面 |
天井伏図のファミリの描画は平面図とは逆に、ファミリの下方から上方に向けてフォームをひとつずつ投影で表示するか切断で表示するかを判断していきます。注意していただきたいのは「切断して上を見る」ではない、ということです。平面図と天井伏図においてはドア、窓、造作工事のファミリではあくまでもすべてのフォームが描画対象です。
次の図は今回取り上げている造作工事のファミリを下から見た図ですが、一番下の赤色で示したフォームが投影で表示されると、あとのすべてのフォームは隠れて見えなくなる、ということになります。
底板がほかのフォームを隠してしまう |
ですから、ファミリの天井伏図のビュー範囲の値をどのようにしても、次の図のように表示されます。
- 平面図/天井伏図の断面位置がファミリと交差するときは
- このフォームを描画対象としない
ということになります。そして「平面図/天井伏図」にチェックが入っていれば
- 平面図/天井伏図の断面位置がファミリと交差しないときは
- このフォームを描画対象とする
という設定ができます。