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2021年7月25日日曜日

電気器具ファミリ(4)~負荷分類

負荷分類を集計する

電力コネクタには極・電圧・皮相負荷に加えて、負荷分類というプロパティがあります。これは文字通り負荷の種類を分類するものです。回路の接続先の盤では、負荷分類ごとに負荷の状況が集計されます。

次の図は負荷分類を「照明」に設定した照明器具と「電力」に設定した電気器具を配置して、一つの電灯分電盤に接続しているところです。

1L-2にコンセント(電力)とダウンライト(照明)の回路を接続

盤1L-2を選択してプロパティを見てみると、接続されている負荷分類ごとに「接続」「指定需要」「接続電流」「推定需要電流」「需要率」が集計されています。

盤のプロパティでは負荷分類ごとに状況を確認できる

この電灯分電盤のパネル集計表を作成すると次の図のようになり、「照明」と「電力」それぞれの負荷の合計が下段に表示されます。前回少し触れましたが、パネル集計表のパネルとは、「盤」のことで、「盤集計表」といったほうがわかりやすいかもしれません。

パネル集計表も負荷分類ごとの総計が

次の図は照明と電力をそれぞれの電灯分電盤に接続して、さらにこれらの電灯分電盤を配電盤(1L-1)に接続している場合です。

1L-2と1L-3を配電盤1L-1に接続
これをシステムブラウザで表示すると次の図のようなツリー構造が形成されています。
システムブラウザで表示

配電盤のパネル集計表を作成すると、同様に照明と電力それぞれの負荷が集計されます。

一番上位の配電盤には接続されているすべての負荷分類ごとの負荷が集計される
このように接続のツリー構造を形成していくと、最上位の配電盤(おそらくキュービクル内の高圧受電盤になる)に、その建物で使用されているすべての負荷が負荷分類ごとに集計されます。

負荷サブ分類モーター

ここで、1L-2に接続されている電力に設定した電気器具のいくつかの「負荷サブ分類モーター」にチェックを入れてみます。

資格で囲んだコンセントの「負荷サブ分類モーター」に☑

これで1L-1のパネル集計表を見ると、負荷分類「モーター」が追加されています。

負荷サブ分類「モーター」が追加されている

負荷サブ分類モーターにチェックを入れると、「電力は電力でもモーターに使っている負荷」を別集計できる仕組みになっています。この「モーター」はRevitのプログラムにハードコードされている固定値でユーザーが変更することはできません。名前一致なので、「モーター」という負荷分類を追加して集計すると一緒に集計されます。モーターの負荷だけを特別に集計するのは米国の事情によるもののようです。