地盤を作成したあとの手順
前回は測量座標をベンチマークを合わせてRevitに取り込み地盤を作成しました。
この時点では上が真北 |
ここからの手順は建物と敷地は別プロジェクトにする前提で進めます。
- 測量図を取り込んで敷地境界線を作成する
- 地盤・敷地境界線・取り込んだ測量図をBMを中心に回転してプロジェクトの北を設定
- 測量図の真北に合わせて真北を設定
- 測量点の設定
測量データを取り込んで敷地境界線を作成する
測量CADデータを読み込み敷地境界線を作成します。たとえば次の図のような敷地図データがあり、矢印の辺に対して建物を平行に計画するとします。
矢印の辺に対して建物を平行に計画する |
敷地のデータを読み込む
- 配置図のビューを開く
- 挿入タブ>読込パネル>CAD読込
- 「現在のビューのみ」にチェック
- 配置で「手動-中心」
- 読込単位で適切な単位(一般にmm)を選択
- 開くで配置(この時いったん敷地の外に配置する)
- 配置した敷地のCADデータを選択し、オプションバーから「前景」を選択
敷地のデータを真北に向ける
- 敷地のCADデータを選択
- 修正パネル>回転
- オプションバーの「配置」をクリックし、方位記号の中心をクリック
- 回転して真北が上を向くようにする。
- 修正パネル>移動
敷地境界線を作成する
- マス&外構タブ>外構修正パネル>敷地境界線
- 「スケッチで作成」を選択
- 描画パネルから「選択」を選択し、敷地境界線をスケッチする
- モードパネル>✔
プロジェクトの北を決定する
建物は敷地境界線の↓の辺に対して平行に計画するので、この辺がプロジェクトの基準となります。作成した
- 地盤
- 測量図CADデータ
- 敷地境界線
をBMを中心に回転します。
- 注釈タブ>詳細パネル>詳細線分
- 描画パネルから選択を選択し、建物の基準となる敷地境界線の一辺をクリックして詳細線分を作成。
- 作成した詳細線分を選択し、修正パネル>移動で端点をBMに移動
詳細線分を作成する - 地盤・測量図CADデータ・敷地境界線・先の手順で作成した詳細線分を選択
- 修正パネル>回転
- オプションバーの「配置」をクリックし、BMを指定
- 先の手順で作成した詳細線分の辺のうえの任意の点をクリック
- 水平になるまで回転してクリック。
プロジェクトの北の設定完了 |
真北の設定
次に真北を設定します。角度がわかっていればプロジェクト基準点の角度を直接変更しても構いませんが、ここでは画面上でクリックして設定します。
測量点の移動
真北の回転により測量点(△)の位置が移動してしまいます。測量点はベンチマークなので、BMの位置に移動します。このときクリップがONになった状態で移動します。
BMに測量点を配置 |
BMレベルの設定
このプロジェクトを敷地のみのプロジェクトとする場合は、レベルはBMのみでよいことになります。立面図を表示しBM(測量点)にレベルを設定します。この時点ではBMレベルの高さは0になっているはずです。
測量点にBMを設定 |
以上の手順で敷地の設定は終了です。次回は、さらに建物のファイルをリンクして、座標を公開します。