側溝
JIS A5372の規格のU字側溝の作り方を考察してみます。いろいろと作り方はあると思いますが、勾配を考慮するならば、ファミリは線基準あるいは面基準を使うと作りやすいのではないかと思います。まずはこの規格に沿ったファミリを作成してみます。
サンプルプロジェクト(v2019)はこちらからダウンロードしてください。
U字側溝のモデリングは? |
プロファイル
まずはプロファイルを作成します。次のようにa~gのパラメータを作成して寸法に割り当てます。
ファミリ
次にこのプロファイルを使ってU字側溝のファミリを作成します。- 「一般モデル-線基準」のファミリテンプレートを使ってファミリを作成します。
- プロパティパネル>ファミリカテゴリとパラメータでカテゴリを外構にしてOK。
- 上記プロファイルファミリをロードする。
- 3Dビューを開く。
- 作成タブ>フォームパネル>スイープ
- 作業面パネル>パスを選択 で、参照線を選択。
- モードパネル>✔
- スイープパネル>プロファイルでプロファイルU字側溝:300Aを選択
- モードパネル>✔
- フォームを選択し、マテリアルの関連付けボタンを押す。
- 新規作成ボタンを押し、側溝というマテリアルを新規に作成して関連付ける。
- 平面図>参照レベルを開き、作成タブ>コントロールパネル>コントロールでダブル垂直を選択して配置。
フリップコントロールを配置 - ファイル>名前を付けて保存で外構_U字側溝という名前で保存。
必要であれば蓋も同様の方法でこのファミリ内に組み込めばいいでしょう。
プロジェクトでの利用
線基準の要素はホストとなる面を指定できます。U字側溝には勾配が必要ですから、U字側溝を据え付ける敷モルタルや均しコンクリートなどを舗装で作成して、舗装面に対してU字側溝を配置します。
舗装タイプ
新しいプロジェクトを作成して、舗装タイプとして次のようなタイプを作成します。
ほかにも「緑地客土」など、外構に使いそうな舗装を定義しておきます。
モデリング
プロジェクトで駐車場を作成してその周囲にU字側溝を配置してみます。
- 舗装タイプを作成したプロジェクトを開き、設計GLの平面図を開く
- マス&外構タブ>外構作成パネル>地形 でだいたい100m□の地形を作成する。
- マス&外構タブ>外構作成パネル>舗装
- タイプセレクタでアスファルト舗装を選択
- 適切な範囲に舗装を作成
- U字側溝を配置したい辺に舗装タイプ「側溝敷砂利」のタイプで、U字側溝と同じ幅(400)で細長い舗装を作成し、U字側溝の高さ分(-300)下げる。
側溝部分に舗装を作成して、基準レベルオフセットを-300とする - 3Dビューで見ると次のようになっている。
側溝部分を舗装で下げる - 作成したU字側溝ファミリをロードする。
- 建築タブ>構築パネル>コンポネント>コンポーネントを配置
- タイプセレクタで外構_U字側溝を選択
- 配置パネル>作業面に配置
- オプションバーで配置面から選択を選択。
- 作業面ダイアログボックスで面を選択を選択しOK
- 側溝敷砂利の天面をクリックして選択。
舗装の天端を選択 - 続けて描画パネルの選択(緑の線)を選択し、アスファルト舗装の面をクリックして配置する。
舗装の側面を選択 - 修正をクリック
側溝が作成される
勾配
このU字側溝は舗装面に乗っているので、舗装に勾配をつければU字側溝にも勾配が付きます。