ダウンライトをつくってみよう
照明ファミリには「光源」があります。この光源をうまく使えばレンダリングだけではなく、照度計算も可能です。まずは基本的なダウンライトを作成して、コツをつかみましょう。今回作成する照明は、パナソニックのLGD1100です。
このチュートリアルでは次の項目について複数回にわたって連載します。
- 照明器具ファミリの作り方
- iesファイルを使用した光源の設定方法
- レンダリング
- 照度計算
- 電気図
照度計算も標準機能で可能 |
本体を作る
- ファイル>新規作成>ファミリ で 照明器具(メートル単位).rft を選択
- 立面図>正面を開く
- 作成タブ>フォームパネル>回転
- 次の図のように基準レベルと光源軸(左/右)の交点に、境界線をスケッチする。詳細な断面が見つけられなかったのであくまで目安です。
- 描画パネル>軸線 を選択し、中心に軸線を作成します。
- モードパネル>✔
- 作成したフォームを選択し、プロパティウィンドウのマテリアルの関連付けボタンを押し、新たに本体というパラメータを作成する。
- 平面図>基準レベル
- 作成タブ>フォームパネル>押し出し で下の図のようにスケッチ
- モードパネル>✔
- プロパティウィンドウで、押し出し終端の値を-4.5とする。
- 7と同様の手順でフォームのマテリアルを「反射板」パラメータを新規作成して関連付ける。
光源の配置
照明器具のテンプレートには光源があります。光源をダウンライト本体の下方に移動します。
- 正面のビュー上部にある光源をダウンライトの下方に移動しますが、このとき光源ではなく光源がロックされている参照面(光源高さ)を選択します。
- SHFTキーを押しながらドラッグして参照レベルの下に移動し、仮寸法を使って10mmに設定。このとき照明器具のフォームに光源の中心が埋もれないようにするのがポイントです。
マテリアル
光源は相手を照らすことはしても自分自身は光りません。レンダリング時に照明器具が輝いて見えるようにするには、自己照明型のマテリアルをフォームに設定する必要があります。
- 作成パネル>プロパティパネル>ファミリタイプ
- 反射板の<カテゴリ別>を選択し、[...]ボタンをクリック。
- 新しいマテリアルを作成 を選択
- アイデンティティタブで名前を「反射板」とします。
- 外観タブで このアセットを置き換えます ボタンをクリック。
- 外観ライブラリ>その他>放射光を選択し、「LED - SMD 5630 - 8lm (白)」を選択して右端の置き換えボタンをクリック。
- アセットブラウザは右上の×で閉じる
- グラフィックスパネルでレンダリングの外観を使用に✔
- OK
- 本体の,カテゴリ別>を選択し[...]ボタンをクリック。
- 同様に「本体」というマテリアルを作成します。本体にはプラスチック-マット(白)を設定します。
これで照明器具の本体は完成です。次回は光源にiesファイルを設定するなど、光源の調整方法について学習しましょう。