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2020年11月23日月曜日

鉄骨タブ(4)

プレート

プレートはあらかじめ作業面を指定しておくのがポイントです。たとえば次のような鉄骨があったとします。


このフランジ上部にプレートを作成する場合は

  1. ビューのプロパティ詳細レベルを「詳細」に設定。プレートは詳細モードでのみ表示されます。
  2. 鉄骨タブ>製造要素パネル>プレート
  3. 作業面パネル>セット
  4. 作業面ダイアログボックスで「面を選択」を選択してOK。
  5. プレートを設置する面をクリック
    プレートを設置する面を選択

  6. 描画パネルから適切なツールを選択して、プレートの外形を作成します。
    外形線をスケッチ

  7. モードパネル>✔
    説明を追加

プレートのインスタンスプロパティ

プレートはちょっと特殊で、タイプがありません。インスタンスプロパティのみです。構造マテリアル、厚さなどは文字通りですが、位置合わせには注意してください。

位置合わせ

位置合わせの値は0から1の間の実数です。これは作業面を基準としてのプレートの厚さの比率を示しています。
位置合わせの値による変化

ボルト

作成したプレートと鉄骨をボルトで接続します。接合する要素をCTRLを押しながらすべて選択し、最後にENTERで選択を確定するのがポイントです。

  1. 鉄骨タブ>製造要素パネル>ボルト▼>ボルト
  2. プレートと鉄骨をCTRLを押しながら選択(①、②、③)し、ENTER
    ①→②→③→ENTER

  3. ボルトを配置する面を選択。目標の面のエッジ合せると面が反応します。にこの場合はプレートの上面を選択しています。ボルトは選択した面に対して垂直に作成されます。
    ボルトの設置面を選択 面のエッジにカーソルを合せると選択できる

  4. パターンから長方形を選択して、ボルトを配置する領域をスケッチする。ボルトはこの矩形の辺上に作成される。
    ボルトを配置する領域

  5. モードパネル>✔
    ボルト

プロパティ

ボルトのインスタンスプロパティを編集して、形を整えます。
  1. ボルトを選択し、側面1のエッジ距離、側面2のエッジ距離の値を50とすると、作成したスケッチラインから50mm内側にボルトが移動します。
    側面1、2のエッジ距離

  2. 側面1の数、側面2の数でボルトの配列を変更してみます。
    側面1、2の数

  3. ボルトの規格ですが、残念ながらずばりJISというのはないので、ISOで代用してみます。
    • 標準:EN ISO4014
    • 直径:24mm
    • アセンブリ:Na2W(ナットと2枚のワッシャー)
      説明を追加

ボルトを作成すると、接合の対象となる鉄骨にも穴があきます。


ところが、構造フレームのファミリによっては、ボルトの長さがおかしくなったり、穴が開かなかったりします。これは構造フレームのファミリの作り方によるものです。次回はこの理由を考えてみます。