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2020年10月24日土曜日

AUガイド(1)

 AUのお知らせ

Autodesk Universityが11月17日~20日、デジタルで開催されます。今回は鉄骨タブのお話をお休みして、参加方法やクラスの視聴方法についてご案内します。

例年ならばラスベガスまで行く必要がありますが、今年はオンライン開催ですので、世界に触れる絶好のチャンスです。特に英語のセッションは明日からにも役立つ実用的なセッションが満載です。ぜひ参加して視聴されることをお勧めします。

まず参加登録

こちらをクリックして「今すぐ登録」をクリックします。

「今すぐ登録」をクリック
必要事項を記入して登録します。AutodeskIDがある場合は、右上の「サインイン」をクリックして、サインインしてから登録するとスムースです。

すると以下のような画面になります。

登録完了画面

アジェンダ

タイトルバナー下部に4つのメニュー(上図赤枠)があります。まず「Agenda」をクリックします。どうもこのあたりのリンクが一定していないので混乱してしまうのですが、英語画面になった場合は右上のメニューから

①Sign Inでもう一度AutodeskIDでログイン

②日本語を選択

これで安定します。

日本語を選択

ここで、もう一度「アジェンダ」をクリックします。ここで注目するのは朝9時から行われるジェネラルセッションとその他のキーノートスピーチです。

ジェネラルセッションとキーノートに注目

毎年ジェネラルセッションとキーノートスピーチはかなり大掛かりで、Autodeskの将来のビジョンや開発の状況などが事例を交えて詳細に説明されます。かなりのエンタメに仕上がっているので、今年はどうなるか非常に楽しみです。

au general session で検索すると様々な画像や動画が見つかります。ぜひ探ってみてください。これを動画でどのように表現するのか。非常に楽しみです。

セッション

セッションをクリックすると、クラスの一覧が表示されます。これらの中から好きな動画を視聴できる、という仕組みです。検索の仕方ですが、製品、トピック、言語と分野から選択すると分かりやすいと思います。

Product:Revit

Topic:Building Information Modeling (BIM)

Language:Japanese

Industry:Architecture, Engineering and Construction


これで13のセッションが表示されます。

私も次の三つのセッションを持っています。

Revit Peeler Offline ~ 手摺ビギナーズ
手摺の基本を徹底解説

手摺の基本中の基本を徹底的に解説する、初心者向けのクラスです。手摺の機能がどのようなコンセプトに基づいて設計されているかを説明し、複雑怪奇な手摺タイプダイアログボックスを攻略します。動画だけでなくハンズアウト(手元資料)も頑張って作りこんでみましたのでぜひご覧ください。
手摺の謎に迫ります

Revit Peeler Offline ~ 手摺マニアック
パネル型の手すり、補助手摺、支持を掘り下げます

より複雑な手摺の作成方法について、ステップバイステップで解説します。特にパネル型の手すりの基本と、パネル型手摺を階段に適用する方法、補助手摺や支持の使い方についてファミリの作り方から説明します。こちらもハンズアウト(手元資料)にも力を入れています。また解説に使用したRevitデータもダウンロードできるようにしていますので、ぜひご視聴ください。
このような手摺の作り方をファミリの作成方法から解説

⽶⼦発「Revit」+アドオン「BooT.one」を使⽤したBIM建築設計の効率化
美保テクノスさんとの共同セッション

鳥取県米子市の従業員数約200人のゼネコン「美保テクノス」さんのセッションです。私は美保さんにコンサルのご用命をいただいています。その成果について、具体的に数字を挙げて説明してくださっています。どうやってBIMを会社の力として生かしているのか、社内での運用方法、推進体制について詳細に解説していただけます。たいへん参考になりますのでぜひご視聴ください。

次回は英語版から選りすぐりのセッションをご紹介します。

2020年10月10日土曜日

鉄骨タブ(2)

鉄骨タブ

前回に引き続き「ぱらめートリックの切断」パネルの使い方を説明します。鉄骨タブには便利な鉄骨加工機能が満載ですので、ぜひ使いこなしてください。
便利な機能満載の鉄骨タブ

留め継ぎ~フランジ

パラメトリックの切断パネル>留め継ぎ▼>のこぎり切断 - フランジ は、梁の切断面をフランジ面との交差線を軸に回転して鉄骨を加工します。

使い方

次の図のようにH型鋼が角型鋼管の柱に勾配付きで接続されている場合
  1. のこぎり切断 - フランジをクリックし、柱と梁を選択してENTER
  2. 次の図のように接続部が加工される。

  3. サブ接合(サイコロ状の立方体)を選択し、接合パネル>パラメータを修正
  4. カットを[後面]とすると、次の図のように鋼管の内側の面に位置合わせされる。

  5. [前面]に戻して✖で閉じる。
サブ接合を選択すると、タイプセレクタに「のこぎりでカット - フランジ」と表示されますが、コマンド名と統一してもらいたいところです。

コマンド「のこぎり切断 - フランジ」=タイプ「のこぎりでカット - フランジ」と考えてください。英語版は Saw cut - Flange で統一されています。
フランジを軸とした平面でカットする、という意味です。

留め継ぎ~Web(←H型鋼のウェブのことです)

こちらは「ウェブを軸とした平面でカットする」という意味ですが、なぜかウェブがWebとネットみたいに訳されていますが、これはH型鋼のウェブのことで誤訳(英語版は Saw cut - Web)だと思われます。(いまだに誤訳が多すぎますね・・・)

使い方

下の図のように柱に斜めから鉄骨が取り合っているような場合
平面図
  1. 鉄骨タブ>パラメトリックの切断パネル>留め継ぎ▼>のこぎり切断 - Web
  2. 柱と梁を選択してENTER

  3. 接合パネル>パラメータを修正 または プロパティウィンドウでパラメータを修正プロパティの編集ボタンをクリックしギャップの値を0にして閉じる。
    ギャップの値を0にして右上の✕で閉じる

  4. 何もないところをクリックして選択を解除
    完成

パラメトリックの切断を使って様々な鉄骨の形状編集が可能になります。
柱-梁は「のこぎり切断web」、大梁と小梁は「切り欠き」

2020年10月3日土曜日

鉄骨タブ(1)

鉄骨タブ

鉄骨タブ

鉄骨タブには「便利そうだけどどう使っていいかわからない」ボタンが並んでいます。今回はこれらのボタンの使い方についてみていきましょう。

切り欠き

H型鋼の交点におけるウエブとフランジの加工を行うコマンドです。例えば次のように鉄骨梁同士がT字型に交差している場合で考えます。ファミリはMetric LibraryのH形鋼.rfaです。表示モードは標準以上にしておきます。


  1. 鉄骨タブ>パラメトリックの切断パネル>切欠き
  2. CTRLキーを押しながら二つの構造フレームを選択して、[ENTER]
    • 選択を確定するためにENTERをキーを押す、というのがAutoCADっぽいというか、Revitらしくないのですが、この鉄骨タブにはこうして[選択]→[ENTER]という操作が頻繁に登場します。
  3. すると、下の図のようなサイコロ状のマークが表示され、切欠きが作成されます。

  4. サイコロ状の要素はサブ接合という要素でシステム要素:切欠きのタイプです。
  5. サブ接合を選択し、接合パネル>パラメータを修正
  6. ダイアログボックスで値を修正し、形状の変化を確認してください。

  7. ②の下にある●をクリックすると、●と②の関係が切り替わります。

留め継ぎ

屋根など鉄骨が山形に取り合っているところなどに使用します。例えば次の立面図のようにH型鋼がへの字に交差、しかも互いの勾配が異なる場合で説明します。


  1. 鉄骨タブ>パラメトリックの切断パネル>留め継ぎ▼>留め継ぎ
  2. CTRLキーを押しながら二つの構造フレームを選択して、[ENTER]
    サブ接合が作成された!

  3. サブ接合を選択し、接合パネル>パラメータを修正 で、ギャップの値を変更してみる。

  4. 一方の梁サイズを変更してみます。

  5. もう一度サブ接合を選択し、パラメータ修正 で、等分線のチェックを外す。
    1. 等分線に✔すると、梁成の中央で二つの梁が取り合います。

このように鉄骨タブには便利な機能がたくさんあります。順番に説明していきますので是非使いこなしてください。