TINサーフェスをRevitの地形に
Civil3Dの地形をRevitに |
Civil3Dの地形をRevitに読み込むための方法は、いろいろありますが主に次の3つの方法が考えられます。
- 「地形をリンク」コマンドで
- LandXMLに変換して読む
- DWGに変換して読む
「地形をリンク」コマンドで
- Civil3DユーザーとRevitユーザーどちらもBIM360DOCSを契約している
- DeskTopConnectorをインストールしている
という条件が必須で、なおかつあくまでリンクなので、インポートした地形をRevitで編集することはできません。
LandXMLに変換して読む
Civil3DでLandXMLをエクスポートし、Revitに読み込む方法があります。しかし、これにはSiteDesignerが必要です。SiteDesignerは無料のソフトですが、残念ながら2020までで、2021では廃止されてしまいました。簡単に使い方を説明すると
Civil3D
- SiteDesignerをインストールする。
- Site Designerタブ>Import/Exportパネル>Import LandXML
SiteDesigner - Civil3Dで出力したXMLファイルを選択し、既定値のままOK。
- 必要とする地盤面(toposurface)の名前を選択してOK。
- その他いろいろ聞いてきますがOKで進んでいくと、インポートされます。
Revitに取り込んだ地形 |
2021ではせめてLandXMLのインポートエクスポート機能だけでも実装してほしいものです。
DWGに変換して読む
最も単純な方法は、DWGに変換して読む、です。Civil3Dは本来AutoCADなのですが、AutoCADの標準図形にはない土木専用の要素(カスタムオブジェクト)がたくさん使用されています。地形はTINサーフェスという要素でできていて、AutoCAD標準図形のメッシュとは異なります。つまりCivil3DのDWGファイルをそのまま読んでもRevit上には再現できない、ということになります。そこでTINサーフェースを普通のAutoCAD図形に変換します。
Civil3D
- TINサーフェスを選択
- サーフェスツールパネル>サーフェスから抽出▼>オブジェクトを抽出
オブジェクトを抽出 - 三角形を選択してOK。
- 何も変化していないように見えますが、TINサーフェースが3D 面に変換されています。
3D面に変換される
Revit
- 挿入タブ>CADリンクで、適切なレベルを指定してCivil3DのDWGファイルを読み込む。
- 一部の要素が読み込み中に失われました。。。。。というダイアログボックスが表示されますが、これはDWGファイルにAutoCAD標準図形ではないCivil3D独自の図形が含まれているので、その部分は読み込めません、という意味ですから気にしないで[閉じる]を選択します。
- マス&外構タブ>外構作成パネル>地形
- ツールパネル>読込から作成▼>読み込みインスタンスを選択 でリンクしたDWGをクリック
- 必要なレイヤを選択(わからなければCivil3Dユーザーに問い合わせるか、すべてチェック)してOK。
- モードパネル>✔
地形の境界は読み込めないので、マス&外構タブ>外構修正パネル>地盤面を分割を使って、不要な部分を分割&削除してください。
Revitで編集可能な地形に変換できました。 |