2020年7月13日月曜日

スラブ段差

断熱材付きのスラブ段差

段差スラブとその補強を作成する方法として、床スイープを使うという手があります。以前の回でその方法について説明しました。今回はさらに断熱材を含む床について床スイープで作成する方法を考えてみます。
断熱材付きのスラブ段差

プロファイル

プロファイルは段差補強用と断熱材用の二つのプロファイルを用意します。
補強部分:幅200厚さ100というタイプを作成しておく
断熱材の部分:幅200厚さ100断熱30というタイプを作成しておく

赤矢印が基準点です。

床を作成する

次は床を作成します。床タイプは最下層に断熱材を含むタイプを作成しておきます。
床タイプ・断熱材を含む

床は段差を付けて2枚作成します。ここでは段差を100mmとして考えてみます。
段差100mm

床スイープ(スラブハンチ)を作成

床スイープ(スラブハンチ)は上側(ここでは±0)の床のエッジに作成します。
  1. 3Dビューを開き、下側の床を選択し、一時非表示とします。
  2. 建築タブ>床▼>床スイープ
  3. タイプ編集ボタンをおして、「スラブ段差100mm」という名前のタイプを複製し、プロファイルを作成した段差補強のプロファイルを指定する。また、マテリアルも床の構造レイヤのマテリアルに合わせておく。
    床スイープ(スラブハンチ)タイプの作成
  4. プロパティウィンドウでオフセット(鉛直)を30(断熱材の厚さ分)とする。

    オフセット(鉛直)を断熱材の厚さに設定
  5. 床の下側のエッジを連続でクリック。
  6. 床の下側のエッジを選択して補強部分を配置
  7. 修正ボタンをクリック。
  8. 建築タブ>床▼>床スイープ
  9. タイプ編集ボタンをおして、「スラブ段差断熱100mm」という名前のタイプを複製し、プロファイルを作成した段差補強断熱のプロファイルを指定する。また、マテリアルも床の断熱レイヤのマテリアルに合わせておく。
    床スイープ(スラブハンチ)タイプの作成
  10. プロパティウィンドウでオフセット(鉛直)を-150(床の構造部の厚さ分とする。
    オフセット(鉛直)を構造体の厚さに設定
  11. 床の上側のエッジを連続でクリック。
    床の上側をクリック
  12. 一時表示にしていた下側の床を再度表示する。
  13. 断面図を作成して段差部を見ると下の図のようになっている。
    次は結合の調整

結合の調整

結合順位の入れ替えとジオメトリ結合を行います。順番が肝心です。
  1. 修正タブ>ジオメトリパネル>接合▼>結合順序を入れ替え で、構造部のスラブハンチと上側の床をクリック。
    結合順序を入替
  2. 修正タブ>ジオメトリパネル>接合 で、下の図の4つを接合する。
    ジオメトリを結合(4か所)
3Dビューを表示し、切断ボックスでカットしてみます。
断熱材付きのスラブ段差補強