ブラケットの位置を自由に変更・追加・削除
ブラケット手摺を手摺子ファミリで作る例を以前ご紹介しました。手摺子で作成するとブラケットの位置が自由になりません。今回は、補助手摺の機能を使って作る方法をご紹介いたします。補助手摺を使うメリットはなんといっても
- 支持の位置を自由に設定できる
とうことです。
ピンを外せば移動・追加・削除が自由自在 |
ステップは
- 補助手摺の支持を作成
- 補助手摺タイプを作成
- 補助手摺のみの手摺を作成
となります。
補助手摺の支持(ブラケット)
- ファイル>新規作成>ファミリで「手摺の支持(メートル単位).rft」のファミリテンプレートを選択。
- 中央水平の参照面(名前:手摺の支持(メートル単位).rft)が手摺笠木の中心です。
- 少し上にある参照面(名前:握りのクリアランス)が壁面と思ってください。
- このビューでは寸法表示がオフになっているので、表示タブ>表示グラフィックスの注釈タブで寸法に✔を入れてください。
- 立面図>右を開く
- 参照レベルと参照面:中心(正面/背面)の交点が笠木手摺のした中心です。
- 参照面:握りのクリアランスが壁面
- すでに寸法が作成され、パラメータが割り当てられていることに注目してください。
- 参照面:高さと参照レベルとの間には寸法が作成され、パラメータ「高さ」が割り当てられています。
- 参照面:中心(正面/背面)と参照面:握りのクリアランスとの間には寸法が作成され、パラメータ「握りのクリアランス」が設定されています。
- 握りのクリアランスの値は、補助手摺の設定により自動的にコントロールされるシステム変数です。
- プロパティパネル>ファミリタイプで以下の値を設定
- 握りのクリアランス 38(この値の理由はこちらをご覧ください)
- 高さ 100
- ブラケットの形状を作成する。ここでは押し出しを使って簡単な形状にしています。
- 平面図を開き、図のように参照面を作成して、インスタンスパラメータ「幅」を設定し、押し出しの両面を参照面にロックする。
- ここで幅をインスタンスパラメータにしたのは、振る舞いを説明するためであり、決して必須という訳ではありません。
できあがって支持は次のようなものです。これを「支持_ブラケット」として、プロジェクトにロードする。
次回は補助手摺のタイプを作成します。