手摺の体系
まずは手摺ファミリの体系から理解しましょう。 |
手摺はやや複雑なシステムファミリです。手すりを構成する部品の関係は次のようになっています。Sはシステムファミリ、Lはロード可能ファミリです。
手摺ファミリ(S)-----------------------①
┗┳横部材(S):プロファイル(L)------②
┣縦部材(L):手摺子----------------③
┣笠木手摺(S):プロファイル(L)----④
┃┗端部(L)--------------------------⑤
┗補助手摺(S):プロファイル(L)-----⑥
┣端部(L)---------------------------⑦
┗補助手摺支持(L)------------------⑧
今回は①~④を使って、ブラケット手摺を構成してみます。(最終的にはすべての部材を使用して2段手摺まで作る予定です。)
手摺ファミリの作成
①手摺ファミリ
まず手摺ファミリを用意します。手摺ファミリはシステムファミリなのでプロジェクト内でしか作ることができません。まず前回作成したファミリを前々回に笠木手摺を作成したプロジェクトにロードします。次に・・・
- プロジェクトブラウザ>ファミリ>手摺の任意のタイプをダブルクリック
- 複製を押して名前を「ブラケット手摺AFN55」としOK。
②横部材
横部材はブラケット手摺では使用しないのですべて削除します。
③縦部材
縦部材は前回使用した手摺子ファミリを使用します。
- セグメントとは、パスのライン一つ一つの線分のことです。
- セグメント(●と●の間)は主パターンに設定した情報で埋め尽くされます。ここでは手摺子を1000ピッチで配置し、セグメントの長さに応じてフィットさせる(間隔を丸める)ようにしています。
- 手摺柱とは●で示した部分で、そこに何を立てるか、ということを設定します。
- スペースとは、手摺の進行方向へ向かって指定した数だけ配置する位置をずらすという意味です。
- 0にすると、始点終点にぴったりとりついてしまうので、100㎜ずつ内側(始点側は+、終点側はー)へずらしています。
- 下部と上部は手摺子ファミリの下端と上端をどこに合わせるかを指定します。
- 次の図は手摺子のファミリテンプレートです。上部の二つの参照面、下部の二つの参照面は、この上部と下部の部材によって決まります。
上部と下部の位置は手摺子構成できまる
④笠木手摺
- 笠木手摺セクションで次を指定します。
- 笠木手摺の有無:☑
- 高さ:1100
- タイプ:ハンドレース⌀34
- OK
以上で手摺ファミリができました。
使ってみる
これで不通に手すりを作ってみてください。コーナーは下の図のようにフィレット円弧を使って丸めておくといいでしょう。壁と手摺の隙間は38mmしかないので、半径は出隅ならば30mm程度でいいでしょう。
コーナーは丸めるとよい |
次回は手摺にもう一工夫加えて、エンドキャップなど端部の処理についてです