Revit2021はかなりの進化
Revit2021が4月8日にリリースされました。今回から数回に分けてその新機能についてみていきます。総評としてはかなりの進化を遂げているといえるでしょう。このバージョンは「買い」ではないかと思います。動画による紹介
Revit2021がまだ手元にない方も、以下のURLに動画があります。英語版ですが、Revitに慣れたユーザーであれば十分にその機能を理解できると思います。https://blogs.autodesk.com/revit/2020/04/08/whats-new-in-revit-2021/
REVIT BLOG |
YouTube
こちらはサイレントですが日本語による紹介動画です。
YouTube |
ヘルプ
Revitのヘルプからも、新機能を見ることができます。動画も何本かあり、日本語字幕もあるのでこちらも参考にしてください。https://help.autodesk.com/view/RVT/2021/JPN/
ヘルプの「Revitの新機能」 |
開発者向けSDK
開発関連のSDKはこちらからダウンロードできます。2020年4月12日現在、デベロッパーセンターのUSサイトのみからダウンロード可能です。.Net Framework4.8が必要です。ハイライト
今回いくつかの注目すべき機能が搭載されています。
- 日本仕様サンプルの標準搭載
- リアルタイムリアリスティックビュー
- ジェネレーティブデザイン
- 傾いた壁
- 集計表の縞々
- ビューフィルタの有効/無効
- 電気回路名の自由入力
- PDFのリンク
- ファミリのボイドの表示非表示
などなど。中でも注目はジェネレーティブデザインの機能で、なかなか庶民にはハードルが高かったジェネレーティブデザインを、非常に身近にわかりやすく、ダイナモベースで利用できるまでに昇華させています。とやかく言われても、オートデスクの技術力・商品企画力はさすがというしかありません。ジェネレーティブデザインについては、次回レポートします。今回からいくつかに分けてこれらの新機能について紹介します。
日本仕様サンプル
ワールドワイドの様々な新機能に加えて、今回のRevit2021には注目すべきサンプルプロジェクトが添付されています。
Revit2021をインストールして立ち上げると、初期画面に日本仕様サンプルが表示されます。
きちんと日本の設計業務になじみのある図面をもったモデルが標準で搭載されています。地味ですが大変な進化です。
意匠
モデルをどのように作成しているのか、いろいろな部分を参考にすることができます。また確認申請用の図面もついているので、どのように図面を作っているのかをけんとうしてみるといいでしょう。
意匠は一般図・詳細図・法規チェック図など |
構造
構造モデルはRUGから提供されている構造ファミリを使って作成されています。構造モデル |
RC構造フレームのタイプパラメータ |
多数の図面 |
伏図 |
軸組図 |
設備
ついに、私たちが見慣れた設備モデルが登場しました。こちらもRUGから供給されている設備ファミリを使ったモデルになっています。天カセ、全熱交換器など見慣れた設備機器が! |
http://bim-design.com/rug/library/
最新の日本用サンプルモデルはこちらからダウンロードできます。 |
意匠モデルとのリンクが切れているので、サンプル意匠.rvtとサンプル構造.rvtをリンクしてください。どちらのファイルも以下のフォルダにあります。
C:\Program Files\Autodesk\Revit 2021\Samples
モデルだけではなく、電気空調衛生の各ジャンルの様々なリストと平面図が作成されています。
空調配管図 |
空調ダクト図 |
システムブラウザ |
次回も 2021注目の新機能について報告します。