重ね壁
重ね壁は複数の壁を一つのタイプとして取り扱うことができます。例えば図に示すようなALCパネルの外壁で、立ち上がりがRCなどの場合に便利です。壁タイプにスイープやリビールを加えれば、水切りやアングルを追加することもできます。・ALCパネル
・RC立上(H1000)
の壁を定義してその使用上の注意点を考えてみます。
重ね壁タイプを定義
まず、重ね壁を構成する個々の壁を定義します。詳細は省略しますが、下の図のような「外壁RC150」「外壁ALC100」の二つの壁タイプを作成してます。厚さ150mmと100mmの壁を定義 |
- 建築テンプレートで新規プロジェクトを作成
- プロジェクトブラウザ>ファミリ>壁>重ね壁
- 任意のタイプを右クリック>複製
- 複製されたタイプを右クリック>名前変更でRC150+ALC100とする。
- 作成した重ね壁タイプをダブルクリックしてタイププロパティダイアログボックスを表示
- 構造の編集ボタンをクリックしアセンブリ編集ダイアログボックスを表示
重ね壁 |
アングルを入れる
次にALCとRCの間に定規アングルとしてL-50x50x6をいれて、外側にシーリング材を入れてみます。重ね壁自体にはスイープを挿入することはできないので、RC150の天端を切り欠いて、アングルとシールの壁スイープを設定します。
定規アングル用-p等辺山形鋼:50x50x8
シーリング用 - p矩形(第3象限):10x10
RC壁天端切り欠き用 - p矩形(第4象限):150x10
ビューを断面図に切り替えて壁リビールをクリックし、以下のように設定します。
これにより、プレビュー画面で壁の天端が切り欠かれたことを確認します。
シーリング
側面:外部
基準オフセット:0
側面オフセット:0
定規アングル
側面:外部
基準オフセット:-10
側面オフセット:-108(ALC厚さ100+アングル厚8)
これで、重ね壁も更新されて以下のようになります。
必要なプロファイル
定規アングル用-p等辺山形鋼:50x50x8
シーリング用 - p矩形(第3象限):10x10RC壁天端切り欠き用 - p矩形(第4象限):150x10
RC壁タイプの編集
プロファイルを準備したらRC150の壁タイプを編集します。壁リビール
タイプ編集>構造の編集で、プレビューボタンを押してプレビューを表示します。ビューを断面図に切り替えて壁リビールをクリックし、以下のように設定します。
壁リビールの設定 |
壁スイープ
同様に壁スイープボタンを押して、以下のように二つのプロファイルを設定します。壁スイープの設定 |
側面:外部
基準オフセット:0
側面オフセット:0
定規アングル
側面:外部
基準オフセット:-10
側面オフセット:-108(ALC厚さ100+アングル厚8)
これで、重ね壁も更新されて以下のようになります。
プロファイルでアングルを追加した重ね壁 |