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2020年3月7日土曜日

破線の塗潰し領域

PATファイル

塗りつぶし領域はパターンファイル(*.pat)で色々なパターンが作成できます。今回は下の図のような破線のハッチングを作成してみましょう。

基本情報はこちら

patファイルの基本的な構成はこちらに示しています。今回は「製図」のパターンを作成します。

簡単な破線パターン

まずは単純な破線パターンから作成してみます。

  1. メモ帳を開く
  2. ファイル名を任意につける。ただし、拡張子は.pat、文字コードはANSIを指定する。
    拡張子はpat、文字コードはANSI
  3. 先頭行にmm単位で作成することを示すために「;%UNITS=MM」と記入。
  4. 2行目以降に以下のように記入して上書き保存。
    1. *パターン1
    2. ;%TYPE=DRAFTING
    3. 0,0,0,0,1,1,-1
  5. Revitで管理タブ>その他設定>塗り潰しパターン
  6. 製図を選択して新規作成
  7. カスタムを選択して、参照をおして、作成したpatファイルを読み込む。
    カスタム→参照ボタンで作成したpatを読み込み
  8. OK
以上でパターンの登録ができたので、これを使って塗りつぶし領域を作成してみてください。
水平の破線パターンn
ここでポイントとなるのは前出4-3のデータの書き方です。以下にヘルプがあります。
これによると
角度,原点X,原点Y,移動量X,移動量Y,ペンダウン距離,ペンアップ距離
となります。
0,0,0,0,1,1,-1の内訳は
0度(水平)で、原点は(0,0)、次の線の原点への移動ベクトルは(0,1)で、線を1mm書いたら1mm開ける
という意味になります。

45度傾ける

では45度傾けてみます。patファイルに以下のように追記します。これはパターン1の先頭の0を45に変えただけす。

*パターン2
;%TYPE=DRAFTING
45,0,0,0,1,1,-1

同じ手順で読み込んでみると下の図のようになります。
45度傾けたパターン
さらに移動ベクトルを(1,1)とすると
*パターン3
;%TYPE=DRAFTING
45,0,0,1,1,1,-1
次のようになります。
横にそろっている
この移動距離の考え方ですが、45度傾いているので、傾いた状態でΔX,ΔYを考えます。
移動距離は角度を考慮して

直線と組み合わせる

直線と組み合わせるにはもう一行追加します。一本置きに実線と破線を繰り返すのでそれぞれの移動ベクトルは(2,2)になります。注意するべきは2本目の原点です。

*パターン4
;%TYPE=DRAFTING
45,0,0,2,2,1,-1
45,1.41421256,0,2,2

青字で示したのは直線部分(末尾の1,-1を省略しているので実線とみなされます)で、原点が(√2,0)であることを示しています。これは、移動距離同様に45度傾けた状態での原点で、以下の図のような解釈になります。
1mm間隔なので、原点は√2,0になる
この結果次のような塗り潰しパターンが出来上がります。
破線と直線のパターン