PATファイル
塗りつぶし領域はパターンファイル(*.pat)で色々なパターンが作成できます。今回は下の図のような破線のハッチングを作成してみましょう。基本情報はこちら
patファイルの基本的な構成はこちらに示しています。今回は「製図」のパターンを作成します。簡単な破線パターン
まずは単純な破線パターンから作成してみます。
- メモ帳を開く
- ファイル名を任意につける。ただし、拡張子は.pat、文字コードはANSIを指定する。
拡張子はpat、文字コードはANSI - 先頭行にmm単位で作成することを示すために「;%UNITS=MM」と記入。
- 2行目以降に以下のように記入して上書き保存。
- *パターン1
- ;%TYPE=DRAFTING
- 0,0,0,0,1,1,-1
- Revitで管理タブ>その他設定>塗り潰しパターン
- 製図を選択して新規作成
- カスタムを選択して、参照をおして、作成したpatファイルを読み込む。
カスタム→参照ボタンで作成したpatを読み込み - OK
ここでポイントとなるのは前出4-3のデータの書き方です。以下にヘルプがあります。
これによると
角度,原点X,原点Y,移動量X,移動量Y,ペンダウン距離,ペンアップ距離
となります。
0,0,0,0,1,1,-1の内訳は
0度(水平)で、原点は(0,0)、次の線の原点への移動ベクトルは(0,1)で、線を1mm書いたら1mm開ける
という意味になります。
45度傾ける
では45度傾けてみます。patファイルに以下のように追記します。これはパターン1の先頭の0を45に変えただけす。
*パターン2
;%TYPE=DRAFTING
45,0,0,0,1,1,-1
さらに移動ベクトルを(1,1)とすると
*パターン3
;%TYPE=DRAFTING
45,0,0,1,1,1,-1
この移動距離の考え方ですが、45度傾いているので、傾いた状態でΔX,ΔYを考えます。
移動距離は角度を考慮して |
直線と組み合わせる
直線と組み合わせるにはもう一行追加します。一本置きに実線と破線を繰り返すのでそれぞれの移動ベクトルは(2,2)になります。注意するべきは2本目の原点です。
*パターン4
;%TYPE=DRAFTING
45,0,0,2,2,1,-1
45,1.41421256,0,2,2
青字で示したのは直線部分(末尾の1,-1を省略しているので実線とみなされます)で、原点が(√2,0)であることを示しています。これは、移動距離同様に45度傾けた状態での原点で、以下の図のような解釈になります。
1mm間隔なので、原点は√2,0になる |
この結果次のような塗り潰しパターンが出来上がります。
破線と直線のパターン |