ワークシェアリングとワークセット
ワークシェアリングの基本的な仕組みは前回の通りですが、ワークシェアリングの仕組みを簡単に説明します。前回の手順に従って、中央ファイルを作成し保存、ローカルファイルを開きます。
そしてローカルファイルの要素を一つ選択します。
ローカルファイルの要素を選択 |
ワークセットと編集者が追加されている |
編集者にユーザー名が入る |
ユーザ名 |
一時借用方式
ワークシェアリングを開始すると、基本的に「早い者勝ち」で要素の所有者になり、要素にロックがかかるのです。これは一時借用という方式で、ワークセットの所有者がいないので、すべての要素が一時借用の手続きをへて自由に編集できるということです。図示すると一時借用のイメージ |
Aさん「この要素を編集したいのですが大丈夫ですか?」
中央DB「今、その要素は所有者がいないので、編集できます。」
Aさん「ありがとうございます。それでは編集します。」
中央DB「じゃあ、この要素の所有者にAさんを設定し、ロックしておきますね。」
直後にBさんが同じ要素を編集し始めます。
Bさん「これ編集してもいい?」
中央DB「今はその要素は所有者がいるので、編集できませんよ。」
Bさん「無念じゃ」
ここで注目するべきことは、あらゆる要素を編集しようとするたびに中央DBへの問いかけが発生するということです。
ここでパフォーマンスのカギを握るのは、各PCと中央DBを保存するサーバーとの間の通信速度とサーバーの演算能力です。要素を選択するたびに、こうした問い合わせが発生するのですから、ネットワーク環境は非常に重要です。
ワークセットを作ってみよう
こうした問い合わせをいちいち行わない方法があります。そのための仕組みがワークセットです。ワークセットとは、要素のグループのことで例えば- 外構
- 外装
- 内装
- 設備工事
- 躯体工事
というように、要素をグループ化して、グループ単位で中央ファイルに使用許諾を得るものです。
分け方は自由です。カテゴリ単位で分けてもいいし、レベルで分けてもいいでしょう。
ですが、一つの要素が複数のワークセットに所属することはできないので、慎重にワークセットを設定する必要があります。
ワークセットの作り方
- ローカルファイルを開く
- [コラボレート]タブ>[コラボレーションを管理]パネル>[ワークセット]
- [新規作成]を選択し、新しいワークセットの名前を入力しOK。
ワークセットを追加 - 必要な数だけワークセットを設定する。
ワークセットを必要なだけ作る
要素にワークセットを割り当てる
次に要素にワークセットを割り当てます。
- たとえば外構のワークセットに、地盤や道路、駐車場などを入れたいとすればまず適切なビューで要素を選択します。
- 次にフィルタを用いて、必要なカテゴリの要素を選択
ワークセット外構に設定したい要素を選択 - プロパティウィンドゥでカテゴリを選択し、ワークセットプロパティから外構を選択する。
カテゴリごとでなければワークセットを設定できない - これをすべてのカテゴリで繰り返す。
ワークセットの表示をコントロールする
こうしてワークセットを設定しておくと、様々なメリットがあります。まずは表示/非表示のコントロールをワークセット単位で行えるということです。
グローバル設定とは?
グローバル設定とは
[コラボレート]タブ>[コラボレーションを管理]パネル>[ワークセット]
ワークセットのオーナーになる
ワークセットに所属する要素をすべて所有しておきたい場合は、