まだまだいけます Navisworks
BIM360が発展してきて、いまいち影が薄いNavisworks。最近ほとんど進化もなくバージョンのみが上がり続けているような気がしますが、まだまだNavisを使っている人も多いと思います。今日はそんなNavisworksのスイッチバックというRevitと連携する機能についてご紹介します。これを知るとNavisworksを少し見直すかもしれませんよ。スイッチバックの目的
Revitをインストールし、さらにNavis Worksをインストールすると、Revitの外部ツールタブにスイッチバックメニューがつきます。スイッチバックの目的はNavisworksで選択した要素をRevitでも選択する
ことにあります。Navisで見つけた不具合をすぐにRevitで修正したいときとても便利な機能です。これを使えはNavisworksの干渉チェック機能と合わせて、非常に効率よく不具合を修正することができます。手順
Revit2020に標準添付されているプロジェクトを使用してスイッチバックのやり方を説明します。ステップは- RevitからNavisworksにデータ出力
- Navisworksで1を読み込み
- Revitでスイッチバック機能をONにする。
- Navisworksで要素を選択しスイッチバック
- 3で選択している要素がRevitで選択選択される。
という流れです。
RevitからNavisworksにデータ出力
RevitからNavisWorks用のデータ(NWC)ファイルを作成します。Navisworksのデータ構成についてはこちらに詳細にかいてありますので参考にしてください。
- [ファイル]>[開く]>[サンプルファイル]
- rac_advanced_sample_project.rvtを開く
Revitのデータ - [アドイン]タブ>[外部]パネル>[Navisworks 2020]
- [Navisworks設定]をクリック
- オプションエディタでファイルをエクスポートする範囲を選ぶ(ここではプロジェクト全体を選びます)
プロジェクト全体を選んでOK - [保存]でnwcデータを保存します。
Navisworksでnwcファイルを読む
- Navisworksを起動
- [ホーム]タブ>[プロジェクト]パネル>[追加]
- ファイルの種類でNavisworksキャッシュ(*.nwc)を選択し、保存したnwcファイルを選択して開く
Navisworks - [N]>[名前を付けて保存]でNWFファイルを保存。
- [ビューポイント]タブ>[3D View]>[{3D}]でRevitのビューが転送されていることを確認してください。
ビューを選択
Revitで作成された3Dビューがすべて転送されています。
スイッチバック
それではNavisでデータを選択し、該当する要素をRevit上でもスイッチバックを使って選択してみます。画面の左右にRevitとNavisworksを表示してみてください。- Revitで[アドイン]タブ>[外部]パネル>[外部ツール▼]>[Navisworks SwitchBack 2020]
スイッチバック開始 - Naviswrksで[ホーム]タブ>[選択と検索▼]>[第一オブジェクト]。選択レベルの設定は非常に重要で、ここを間違えるとスイッチバックできない場合があります。
選択レベルの変更 - Navisworksで任意の要素を選択(この図では屋根を選択)
Navisworksで屋根を選択 - Navisworksで[項目ツール]タブ>[スイッチバック]タブ>[スイッチバック]
Navisworksでスイッチバック - RevitにNavisworks SwitchBackという3DビューがNavisworksと同じ角度(縮小率は異なります)で作成され、屋根が選択されています。
スイッチバック! - Navisworksでビューを回転し、ほかの要素を選択してスイッチバックしてみる。
いろいろな要素でスイッチバックしてみる
要素を選択してスイッチバックすれば、Revitでどこを修正するべきかすぐにわかります。
ビューを変更してスイッチバック
- Navisworksで[ビューポイント]タブ>[保存・ロード・再生]パネルで任意の3D ビューを選択する。
- Navisworksで何かの要素を選択して[項目ツール]タブ>[スイッチバック]
- RevitのNavisworks SwitchbackのビューがNavisと同じ画角になることを確認してください。
Navisと同じカメラがRevitに
スイッチバックとビューポイントを組み合わせることで迅速に対応する要素を発見・選択することができます。